Complete text -- "#432.嬉しさの後に"

01 August

#432.嬉しさの後に

嬉しいニュースが入ってきた。中京競馬場が改修されるのだが、スタンドだけではなくコースも改修されるそうだ。中京のコースは他のローカル競馬場と比べればマシな方だったので、どこを変えるのかと思ったら、芝1600mのコースが新設されるということだ。これが嬉しい。マイルは競馬の基本であり、マイルの競馬のできない競馬場なんておかしいとかねがね思っていたからだ。
これでJRAの10の競馬場のうちマイルのできる競馬場が6つになり、やっとできる競馬場の方が多くなった。競馬場間の特性比較においても、同じ距離のコースがあることが必要だが、なかでもマイルは必須と思っていたから今回の計画は万万歳だ。現在、JRAすべての競馬場で存在しているのは芝2000mだけで、早く芝1600mも全競馬場に敷設されることを望んでいる。

先週はフジテレビの競馬中継がなかった。20ナン時間テレビとかいう、昼も夜も同じような連中が映りっぱなしになって大騒ぎをする番組に占領されたためだ。去年も同じような番組に占領されて、ほんの僅かな時間だけアイビスサマーダッシュが放映された。前振りもほとんどないまま画面が切り替わったらいきなりスタートで、ゴールしたらすぐにもとの大騒ぎに寸暇を惜しんで切り替わった。結果も何もわからないままの中継終了であった。アイビスサマーダッシュなのでこの間、僅か50数秒だ。
こんなのが中継か、やめて欲しいと思っていたら今年はやめてくれたわけだ。そこで、UHF局を探したら高校野球の埼玉大会が終わっていたので、テレ玉で運良く競馬をみることができた。なんと12時半から5時近くまで、中身の濃いテレ玉の中継が堪能できた。なんといつもならフジテレビに出ている細江純子が品よく司会をしているのも楽しかったが、川合のバカ騒ぎや知ったかぶりを見なくて済んだのが実に嬉しかった。来年も、いや毎週こうあって欲しいと願っている。

さて、今週は小倉記念だ。開設は昭和40年というから、東京オリンピックの次の年、1965年だ。ということは、40年以上も歴史のあるレースなのだが、実に地味で、話題や記憶に残ることがほとんどない。
こういうレースは虚心坦懐で、予断を排除して丁寧にデータを見ることが一番だと思う。幸い、このレースの出走馬のデータは、欠落もなく比較もしやすい状態である。こんどこそ、データの活躍するときがきたような気がしてならない。

【 Wscランキング:小倉記念 】
◆Wsc: 73.7 ダイシングロウ    R= 43、 RR= 57、 RT= 60、 D= 2.6、 A= 2.5、 H= -.3
◆Wsc: 61.3 グロリアスウィーク R= 44、 RR= 48、 RT= 61、 D= -1.5、 A= .1、 H= 1.9
◆Wsc: 60.2 ミヤビランベリ   R= 41、 RR= 51、 RT= 57、 D= -1.4、 A= 3、 H= -1.7
◆Wsc: 58.1 カネトシリベルテ  R= 35、 RR= 50、 RT= 48、 D= -.6、 A= 1.7、 H= -1.3
以上がWsc55以上の推奨馬
◇Wsc: 53.9 サンレイジャスパー R= 48、 RR= 49、 RT= 32、 D= -3、 A= -.5、 H= 2.4
◇Wsc: 53.0 ヴィータローザ   R= 54、 RR= 41、 RT= 47、 D= -4.7、 A= .7、 H= -.2
◇Wsc: 49.8 ニルヴァーナ    R= 45、 RR= 38、 RT= 51、 D= -4.8、 A= 1.8、 H= -.4
◇Wsc: 47.8 ドリームジャーニー R= 41、 RR= 36、 RT= 49、 D= -4.6、 A= -.9、 H= 4
◇Wsc: 46.9 ケンブリッジレーザ R= 40、 RR= 39、 RT= 48、 D= -4.7、 A= .4、 H= .6
◇Wsc: 45.9 ナリタプレリュード R= 33、 RR= 42、 RT= 41、 D= -4.2、 A= -.9、 H= -.8
◇Wsc: 44.8 ワンモアチャッター R= 39、 RR= 35、 RT= 46、 D= -5.1、 A= -.9、 H= -1
◇Wsc: 43.3 ダブルティンパニー R= 40、 RR= 36、 RT= 53、 D= -6.3、 A= 1.6、 H= -.8
◇Wsc: 39.4 ウイントリガー   R= 26、 RR= 33、 RT= 53、 D= -5.1、 A= -.6、 H= -1
◇Wsc: 37.0 レインダンス    R= 42、 RR= 33、 RT= 31、 D= -7.1、 A= .5、 H= -.2
◇Wsc: 34.8 ピカレスクコート  R= 28、 RR= 28、 RT= 41、 D= -6.5、 A= 1、 H= -3

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
小倉の芝2000m、ごく平均的な個性のないレースになりそうだ。それだけに予断ナシで臨むのが最適と思われる。そこでイチオシはWsc73.3のダイシングロウだ。この2戦条件特別だが2連勝で、内容も良い。タイム、勝ちっぷりなどとても強い勝ち方だ。それを追うのがグロリアスウィーク、ミヤビランベリ、カネトシリベルテの3頭だが、タイムと安定感からグロリアスウィークが追随陣の一番手か。ミヤビランベリは前回の七夕賞の好走が生きるかだが、展開に恵まれた面もあり評価が難しい。カネトシリベルテは成績こそ安定しているが、オープンの重賞にどこまで通用するか試されるレースになるだろう。
Wsc55以下のグループからは、実績を示すRscのスコアの高いサンレイジャスパーとヴィ−タローザに注目したい。サンレイジャスパーは前走で1年前の状態に戻ったか問われ、ヴィータローザは相変わらずの気紛れをどう見極めるかが勝負になろう。

【 展開 】
展開は、前回の再現を狙うミヤビランベリが逃げて、ダイシングロウが差なく追走する2頭が先頭グループになる。次いで、ニルヴァーナ、カネトシリベルテ、ダブルティンパニーが先行グループになる。
中段は、ピカレスクコート、ヴィータローザ、レインダンス、ケンブリッジレーザ、グロリアスウィークの5頭だが、きっちりとした集団にならず緩やかに広がる可能性もある。
後方には、サンレイジャスパー、ウイントリガー、ドリームジャーニー、ワンモアチャッター、ナリタプレリュードがつけることになるだろう。
有力馬が前の方に位置取りをするのでペースが速くなれば、平坦小回りの小倉といえども先行馬全滅というレースになろう。逆に、有力先行馬のペースで進めば、典型的な前残りということになるだろう。ジョッキーの腕というデータからはおもしろくない要素を重視しなくてはならないレースかもしれない。


18:23:19 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)