Complete text -- "#495.実績断然に挑む新星"
05 December
#495.実績断然に挑む新星
2000年に創設されたジャパンカップ・ダートは迎えて9回目、大きな転換がある。場所が東京競馬場から阪神競馬場に移ったのだ。阪神競馬場は2006年の大改修でとても良い競馬場に生まれ変わった。改修前の悪名高かった芝1600mは、あの大川慶次郎をして「新潟で開催すべし」とまで言わしめたものだったが、芝1600mの改良やダート2000mの新設など、見違えるほどの素晴らしい競馬場に変身した。そこでのジャパンカップ・ダートだ。ダート10ハロン、つまり2000mになるのかと思っていたが、1800mで落ち着いた。何でもダートの世界では2100mは長すぎるそうだ。さすがにG?、一線級はこぞって出場してきた。海外からは3頭の参戦があり、日本馬でも海外で活躍したカジノドラヴや地方の馬とバラエティーある顔ぶれとなった。だが、データベースにはこれら5頭のデータはなく、検討の数字は出てこない。たまにはカンに頼って見るのも一興かもしれない。
【 Wscランキング:JCダート 】
◆Wsc: 66.0 ヴァーミリアン R= 67、 RR= 74、 RT= 56、 D= 1.1、 A= .6、 H= 2.7
◆Wsc: 62.7 ワンダースピード R= 57、 RR= 67、 RT= 63、 D= .5、 A= .9、 H= 1.1
◆Wsc: 59.2 ワイルドワンダー R= 56、 RR= 67、 RT= 57、 D= -.5、 A= -.1、 H= 1.6
◆Wsc: 56.0 サンライズバッカス R= 53、 RR= 58、 RT= 64、 D= -1.3、 A= -1.1、 H= 3.4
◆Wsc: 55.8 サクセスブロッケン R= 45、 RR= 53、 RT= 51、 D= 2.2、 A= 2.2、 H= .4
以上がWsc55を超えた推奨馬
◆Wsc: 54.2 ブルーコンコルド R= 55、 RR= 61、 RT= 52、 D= -1.8、 A= 2、 H= -3.1
◆Wsc: 48.1 メイショウトウコン R= 52、 RR= 42、 RT= 62、 D= -3.8、 A= -1.3、 H= 2
◆Wsc: 45.4 アドマイヤフジ R= 28、 RR= 60、 RT= 64、 D= -4、 A= .6、 H= .5
◆Wsc: 41.4 ボンネビルレコード R= 40、 RR= 39、 RT= 46、 D= -3.1、 A= -.2、 H= -2.3
◆Wsc: 38.6 メイショウバトラー R= 33、 RR= 39、 RT= 47、 D= -3.9、 A= 2.6、 H= -4.9
◆Wsc: 38.3 カネヒキリ R= 25、 RR= 38、 RT= 66、 D= -4.2、 A= .8、 H= 0
◆Wsc: 34.3 フリオーソ R= 25、 RR= 33、 RT= 46、 D= -4.6、 A= 2.7、 H= -7.3
◆Wsc: 13.1 フロストジャイアント R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◆Wsc: 13.1 ティンカップチャリス R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◆Wsc: 13.1 カジノドライヴ R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◆Wsc: 13.1 マストトラック R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・Rsc :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
【 展望 】
データのない外国馬だが、案外活躍はしていない。過去8回のうち優勝はたった1回、2003年のフリートストリートダンサーだけだ。そして今年は右回りの阪神、ダートの中心はアメリカではほとんどの競馬場が左回りだ。そんなことから、外国馬は消しと思っている。
そうなるとヴァーミリアンを中心にしたい。何といても実績抜群、大一番での強さが凄い。相手はワンンダースピードとワイルドワンダーで、安定した成績を続けている。あとは少し差があるが、サンライズバッカスとサクセスブロッケンだ。粘りのサンライズバッカスに対して、一発大駈けを期待するならサクセスブロッケンだ。4戦全勝で臨んだダービーでは初の芝で惨敗だったが、その後は地方のG?の2戦を1着、2着で終え臨戦体制も十分だ。3歳の秋、大変身を遂げることも大いにありうることだ。
【 展開 】
何が逃げるというほど鮮明な逃げ馬は不在だが、先行する馬はいる。フリオーソ、メイショウバトラー、サクセスブロッケン、ブルーコンコルドの4頭だ。この4頭が先頭集団をつくり牽制しながら進む展開になりそうだ。
次の集団は、ワンダースピード、カネヒキリ、ヴァーミリアン、アドマイヤフジの4頭だが、ここは有力馬が揃い、マークし合いながらの進行になる。
そして中段だが、フロストジャイアント、ティンカップチャリス、カジノドライヴ、マストトラック、ワイルドワンダー、ボンネビルレコードが、かたまる展開になりそうだ。
最後方は、サンライズバッカスとメイショウトウコンということになる。
ペースは遅い。先頭もその次も牽制とマークで、速くなる要素がない。となると、後方の馬も向上面から好位への位置取りをするので、3コーナーあたりでは相当ゴチャついた展開になりそうだ。阪神の1800mの特性がでてしまうのか、それとも圧倒的な力がそれを克服するか。ロスなく勝負に入れる馬か、ロスがあっても勝てる馬か、実績断然の実力馬も3歳の新星もどちらかでないと勝てないだろう。
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