Complete text -- "#113.夏の思い出"
21 July
#113.夏の思い出
今週の平場の重賞競走は函館記念だけだが、このレースも42回を数えることとなった。函館記念といえば巴賞とならんで、函館のみならず北海道の夏競馬の名物レースだ。開設された40年ほど前を思い出すと、春のクラシックを終えたリュウズキとモンタサンの人気馬が、古馬を差し置いて鎬を削っていてハナ差の勝負を展開していたが、勝つのは不思議といつもリュウズキだった。函館記念のレコードタイムは1分57秒8だが、時計の掛かる函館では信じられない速さで、レコードホルダーはなんとサッカーボーイだ。当時4歳だったから現在の年齢なら3歳の夏で、一緒に前年のダービー馬メリーナイスも走っていた。メリーナイスも絶好調で好勝負が期待されたが、サッカーボーイはレコードタイムでの圧勝、メリーナイスは好走するも数馬身も差をつけられての2着だった。昭和63年8月21日だったが、このころの北海道開催は札幌が先で、函館は後だったので8月の出来事になった。このレースでサッカーボーイはスピード馬のイメージがより強くなったが、現在の産駒は長距離得意のステイヤーが多いので要注意だ。
さて、データ・ベースに聞いてみよう。
◎ エアシェイディ 69.4→最近の実績、末脚
○ スズカフェニックス 66.6→タイム、勝っぷり
▲ マヤノライジン 62.5→勝ちっぷり
△ タガノデンジャラス 60.6→最近の実績、末脚
△ エリモハリアー 60.3→最近の実績、末脚
エアシェイディ、タガノデンジャラス、エリモハリアー、という実績組に対し、上がり馬のマヤノライジン、そして格下だが勝負っぷりの良い、スズカフェニックスが挑戦する。今夏の成長株の発見もありそうなレース。
展開は、ストーミーカフェがハナを切ろう。次いで、ブルートルネード、ニシノデュー、コスモテナシャスが続き、セフティーエンペラー、シャーディーナイス、スズカフェニックス、マヤノライジンが一団でこの後に付く。
中段は、エアシェイディ、サクラゲイル、マイソールサウンド、シェイクマイハート、セフティーステージ、トウショウシロッコ、エリモハリアーが緩やかに並ぶ。後方は、アスクジュビリー、タガノデンジャラス、ファストタテヤマ、ユキノサンロイヤル、マチカネメニモミヨ、トウカイハッスルが控える形勢だ。
人気どころの、エリモハリアーは早めに動くが、末脚自慢のエアシェイディ、タガノデンジャラスは脚を貯めて、後方一気の追込みに賭けると思われる。
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