Complete text -- "#162.天竜寺 −紅葉の嵯峨野?−"

20 November

#162.天竜寺 −紅葉の嵯峨野?−

嵯峨野めぐりも、最後のスポット天竜寺に到達した。天竜寺は京都五山のひとつ、足利尊氏によって造営された嵯峨野を代表する名刹である。逆賊といわれた足利尊氏だが、後醍醐天皇の菩提を弔うために創建したことは案外知られていない。尊氏から命を受けた開山の夢窓国師は、建立の資金調達のために天竜寺船による元との貿易を進言し、その甲斐あって雄大な伽藍が完成した。


天竜寺は後醍醐天皇の慰霊のために尊氏によって建立された。尊氏が逆賊呼ばれされるようになったのは、後世江戸時代のことだ。



方丈の前庭から方丈の向うの曹源池に向かって見ると、丁度見ごろの紅葉が眼に飛び込んだ。


さて、天竜寺は広いので本堂には上がらず、庭園だけ歩くことにした。夢窓国師による曹源池をめぐる回遊式の広い庭園の紅葉は、全体としてはまだ色づき始めだが、ところどころ見ごろのものもあって、十分楽しむことができた。


 
広い境内は、どこかしら見ごろの紅葉があって、歩き回るのも楽しかった。


天竜寺のあとは東京へ帰るだけになった。京都駅に向かうのだが、今回は阪急嵐山線経由で京都駅を目指すことにした。天竜寺を出て、渡月橋の方へ向かったが、京福嵐山線の嵐山駅のあたりは、人、人、人の大変な賑わいだった。
同じ嵐山かと思うほど静かな阪急の嵐山駅から南行きの電車に乗る。洛西の南の方はなじみが薄く、松尾、桂などを通ると次回の楽しみのようなものが湧いてきた。


京福電鉄の嵐山駅前は、すごい人出。紅葉の季節とはいえ平日の午後、まるで渋谷センター街のようだ。


06:00:00 | datesui | |
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