Complete text -- "#280.東京大仏"
14 October
#280.東京大仏
この前、板橋区立美術館に出掛けた帰り道、東京大仏へ寄った。以前から存在は聞いていたが、わざわざ出かけて見るまでもないと思っていたのだ。ついでだからという訳でもないが、大手を振って立ち寄った気がする。東京大仏通りという道を折れ、殺風景な横道を少し歩くと東京大仏の乗蓮寺はあっけなく現れる。入口の門には大きく葵の御紋がある。徳川様とのゆかりがあるらしい。急な階段を登ると少しは名刹っぽくなってきて山門がある。その山門の額に「赤塚山」とあるので赤塚山乗蓮寺というのだろうが、宗派は何だろうか。徳川様とのゆかりがあるなら浄土宗かと思ったがどこにも書いてない。そんなことを考えていたら、階段を登りきって目の先に本堂らしきものが建っていた。いやいやどうして、悠然として立派なつくりだ。そしてなんとなく右手を見たら、右手の奥には大仏さまが鎮座されているではないか。これも堂々としていて、軽い気持ちだったものが一気に荘厳な気分に変わった。第一印象は、大きいことだ。思っていたよりずっと大きかった。また造りも、新しさが目立つものの安普請ではなく、よく拝顔すればお顔の造作も表情もなかなか上品だ。
端正だが優しいお顔の阿弥陀様だ
拝観料はタダなので、栞もパンフレットもないので詳細は帰ってからネットで調べた。浄土宗赤塚山乗蓮寺、吉宗のころ鷹狩りの休憩所だったそうで、そのころからの徳川様との付き合いになったそうだ。大仏は阿弥陀様で、高さ8.2m、重さ32トンということだった。奈良の大仏が15.0m、鎌倉が11.4m、それに次ぐものらしい。あと大きなものとしては富山県の高岡の大仏があるそうだが、7.4mなので第3位ということだ。
東京なんて付くから安っぽいものを想像していたが、これならもう少し広めても良いなと思った次第だ。
入口の葵の御紋
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