Complete text -- "#568.2世列伝?"

04 June

#568.2世列伝?

この話題は話の順が逆になってしまった。まずは現役の2世の方から話を始めるべきだった。昔のことはそれから遡った方がおもしろそうだ。
という訳で現役の2世を書きならべてみる。まずはイギリス連合王国のエリザベス2世、続いて欧州の王国からデンマーク王国のマルグレーテ2世、ベルギー王国のアルベール2世、同じ欧州だが少し小さめの国からモナコ公国のアルベール2世、リヒテンシュタイン公国のハンス・アダムス2世となる。アジアの王国からはヨルダン王国のアブドッラー2世がいる。
2世を名乗っている王様はこんなところだろう。

何はともあれイギリス連合王国のエリザベス2世については、何か記述しなくてはならないだろう。1926年4月21日生まれ、在位は1952年2月6日である。これだけでも大変なことで、2007年12月20日に御歳80歳を超え、80歳8カ月はイギリス史上最高齢の君主になった。あの長生きで有名だったヴィクトリア女王を抜いたのだ。在位期間も57年に及び、ルイ14世の72年という特例を除けばこれまた凄い記録を更新中だ。
元首としてのエリザベス女王は、イギリス連合王国を始めカナダやオーストラリア、ニュージーランドなど20近くの国の元首も兼ねている。これだけ国が多いと、イラク戦争のときなどは支持のオーストラリアと不支持のカナダのように意見のあわないことも出てくる。
20世紀の後半のイギリス自体が凋落傾向にある中で、イギリス国民を見守り、緩やかに鼓舞し続けた姿勢は素晴らしく、名君に値するだろう。家族でのテレビ出演など、国民に親しまれる皇室を目指し、国民から絶大な信頼と人気を勝ちえている。反面、サッチャー首相が服装の色を合わせようと提案したところ、「臣下の服装には興味がない」と一蹴して、毅然としたところもみせた。色は身分を記号化する最大の手法であるので、「身分が違う、無礼な」という気持ちだったのだろう。

マルグレーテ2世、こちらも女王様だが180cmの長身で美人の誉れが高い。デンマーク王室は欧州でも格上と目される王室で、北欧からロシアに勢力をもつ欧州4大家系のひとつオルテングルグ家の本流である。日本の皇室とも縁が深く交流も盛んである。1998年に日本の天皇夫妻が訪問したときのマルグレーテ女王のおもてなしぶりは伝説に残るほどの見事なものだったらしい。
デンマーク語は当然だが、英、仏、独、端の言葉を操り、ケンブリッジやソルボンヌなど4つの大学出で学んだ卓越した教養人でもあるが、市中を歩きまわるという気さくさから国民に絶大な人気がある。柔道を嗜み、ボーボワールの著書を翻訳し、王立バレエの衣裳デザインなど多才ぶりも素晴らしいが、世界的に有名なヘビースモーカーでもあるところもおもしろい。

あとの2世は男性で、今の世の中の男はどうも話題に乏しいようだ。


11:00:16 | datesui | |
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