Complete text -- "#392.プロ野球1か月"

30 April

#392.プロ野球1か月

速いもので四月も終りだ。3月の末に開幕したプロ野球も1か月が経ち、凄いことや楽しいことが起きてきている。

まずはパリーグだ。4強2弱を予想していたが、経過は少し異なる展開になった。2弱が思ったより善戦しておもしろくしているのだ。
中でも2弱の一方と思っていた西武が春の珍事のような活躍で、堂々の首位を走っていることだ。監督が伊東勤から渡辺久信に替わったことだけでも相当な戦力低下と考えていたが、ここまでの状況ではうまくことが運んでいる。
それから見逃してはいけないのは最下位だがオリックスの善戦で、首位からとの差は6.5ゲームだ。セリーグは試合数が少ないにも関わらず11.5ゲームも離れているので、混戦をおもしろくしている影の立役者かもしれない。
4強の方はどこも抜け出ることができず混戦だが、どのチームにも決め手がないのだ。日ハムは得点力と監督に難があり、ロッテは抑えを含めたリリーフ陣が弱く、ソフトバンクは中心選手の高齢化と力のある投手力が不安定で、楽天は元々基礎能力が低く、頭ひとつ飛び出る力はどこもない状況だ。混戦は当分続きサバイバル的な決着になるだろう。

セリーグの開幕前の客観的な観測によれば、3強3弱だったはずだ。ところが今のところ、2強2中2弱という様相になっている。ヤクルトの頑張りと巨人のふがいなさ、というよりバカバカしさだ。こんなバカバカしい試合なんか見に来るもんかと、ナベツネが言ったそうだがその通り、勝っても負けてもバカバカしいのだ。
2弱は予想通りのことが起きているので最早これまでだろう。2強はやはり強い。阪神には勢いがあり、中日には不気味な底力さえ感じる。そこで頑張ってもらいたいのが2中のヤクルトで、29日の阪神戦のような戦いが持続できればおもしろい存在だ。
問題は巨人だが、現状ではおもしろくしている存在だが、このままでは飽きられてしまうだろう。やはり勝たなくてはいけないのだが、計算できるはずの上原があのような惨状では大変だ。でも、巨人が2中のままではセリーグ全体が湿ってしまう。

テレビで楽しみとなる発見がひとつあった。NHKの伊東勤の解説だ。監督として手を打たないといけない場面での状況説明が実に新鮮なのだ。例えば、ピッチャーが撃ち込まれて交代の決断の場面で、「大量点につながる恐れがある」という見解は今まで聞いたことがなかった。打たれて動揺しているときのピッチングは単調になり、球威があってもタイミングが合ってしまうとのことだ。スタミナや球威が十分でも代えなければならないことがわかった次第だ。

2、3年前からプロ野球がおもしろくなった。ひとつにはパリーグの努力が実りおもしろくなり、セリーグも見過ごせなくなったことだろう。尻に火が付いてやっとという感じだが、おもしろくなったこと自体は歓迎だ。


11:26:59 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)