Complete text -- "#102.遥かゲルマンの地で、?"

07 July

#102.遥かゲルマンの地で、?

ワールドカップもいよいよ決勝だ。対戦はイタリアとフランス、予想できない訳ではないが、1次リーグに入る前にズバリの予想をするのは難しかったろう。アルゼンチンやスペインのような華もなかったし、地の利のドイツとか、終わってみればブラジルのような予想の根拠が見出しやすいチームでもなかったようだ。だが、準々決勝にのこる8チームを挙げたら、イタリアもフランスも当然入ってくるだろう。力はあるが目立たないチームで、逆にマークされないことが幸いしたのかもしれない。特に、フランスは1次リーグでは調子が上がらずグループ2位での決勝トーナメント進出なのだ。2位のチームが優勝したら、去年のロッテのようだ。

決勝の前に、3位決定戦がある。前回の日韓大会では、地元の韓国が準決勝まで進み、大会を大いに盛り上げた。さすがに準決勝では、力か悪運か、どちらかが尽きたのだろうドイツには敵わなかった。その慣性力か、3位決定戦では名手ホンミョンボの信じられないミスで、開始数秒で失点してしまい、そのままトルコに負けてしまった。ドイツもここまで戦前の予想以上の活躍で進出してきたので、ひとつ負けたことによる緊張の糸が切れる心配がある。それがないのがゲルマン魂かもしれないが、戦前の状況を思い出せば杞憂ではすまないだろう。対するポルトガル。こちらは優勝経験がなく、最高位の3位をめざすモチベーションがまだ残っていそうだ。

さて、決勝だ。フランス有利というのが大方の見方だろう。グループ2位からのし上がった勢い、ジダンという絶対的な切り札の存在、スペイン・ブラジル・ポルトガルを倒したゲーム運びの巧みさ、このへんが有利に考えられる点である。逆にイタリアは、ブッフォンの好セーブとカテナチオぐらいで、積極的な評価点が見当たらない。だが今回は、華や長所の多さではなく、ドイツのようにむしろ心配されたチームが活躍したりしている。イタリアは誰がということもなく、ただジダンを嫌がらせて、アンリを孤立させるだろう。無理攻めもしないだろうから、曲者マケレレの出番もなさそうだ。ここはイタリアを応援して見ている方がおもしろそうだ。


06:00:00 | datesui | |
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