Complete text -- "#217.スタバの客"

13 March

#217.スタバの客

リハビリ散歩も6か月目に入った。最近は1時間ぐらいなら休憩をとらずに歩けるが、最初のころは20分も歩くのが大変だった。すぐ腰をおろしたくなり、ベンチがあればすぐに座っていた。スターバックスなどは恰好の休み場所になり、いつも注文する「ダブル・ショート・アメリカーノ」はお店でも憶えてくれるようだ。店長さんなら「いつものですか」と向うから声を掛けてくるようになったほどだ。

いつも行く豊洲センタービル地下1階のお店は、NTTデータの下のこともあり、客層がおもしろい。お客のほとんどが一心不乱に仕事をしているのだ。席に着くなりパソコンを開けてディスプレイを覗き込む。突然、キーを叩き出す。速い、速い、凄い勢いでキーボードの上を指が舞い踊っている。あのくらい速く入力ができたらいいなと思ってみたが、できたらできたで、もっと速く入力したくなるのだろうか。また別のお方は、何かの照会でもしているのだろうか、夥しい量の紙を広げて、あっちを見たりこっちを見たり、若いころあんなに仕事していたかなと思ったりする。35年前を思い出すと、そう言えば下っ端にはこんな恰好良い仕事なんか回ってこなかったような気がする。

このビジネスマン・アンド・ビジネスウーマンの中に割って入ってきたのが乳母車の集団だ。3、4台で乗り付け、真ん中のテーブルを占拠する。赤ちゃんの泣き声などは全くの杞憂で、赤ちゃん自体は静かなものである。タバコからも隔離できているので、他所へ行くよりはいいのだろう。余計な心配だが、この状況をスタバはどう思っているのだろう。スタバのマーケティングとしては、支持層が広がるのは歓迎だろうが、この先を考えたとき、ファミレスと変らない雰囲気になっても仕方ナシとしているのだろうか。


06:00:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)