Archive for 14 July 2006

14 July

#109.夏、本番

競馬も新潟と小倉が始まり、夏競馬も本番に入った。その第一弾が、アイビス・サマー・ダッシュだ。新潟競馬場の最大のアイデンティティである1000mの直線コースでの重賞レースだ。例年、8月に入っての開催だが、今年は真っ先の開催だ。

名物レースがいきなりとはもったいない気もするが、この処置は正解だ。このレースは馬場状態が有利不利を大きく分ける。何日も開催があると、馬場の内側が荒れてきて、走りにくくなる。このため直線コースのこのレースは、スタートすると各馬一斉に外に向き、外側のコースを取るようになる。枠順も普通のレースと違って外枠が極端に有利という実績がある。そのへんを考慮した結果、馬場の荒れていない第1週の開催はコース取りに左右されない、おもしろいレースになるだろう。
では、データ・ベースに聞いてみよう。

 ◎ マリンフェスタ   69.3→最近の実績、タイム、勝っぷり、先行力
 ○ ホーマンテキーラ  63.6→最近の実績、タイム、勝っぷり
 ▲ ダイワメンフィス  59.9→最近の実績
 △ レイズアンドコール 59.2→先行力
 △ フサイチホクトセイ 57.8→タイム
 △ チアズヒカリ    57.5→取り柄ナシ

展開は、マリンフェスタ、レイズアンドコール、テイエムチュラサンが飛び出す。次いで、フサイチホクトセイチアズヒカリ、が追いかける。そのあとは、ステキシンスケクン、ウェディングバレー、リガードシチー、ホーマンテキーラ、コスモラブシック、ダイワメンフィス、サチノスイーティが続き、後方に控えるのが、プレシャスカフェ、キーンランドスワン、カネツテンビー、マルターズホーク、スピニングノワールとなるだろう。

結果は、先行力で押し切るか、じっと貯めこんだ爆発的な末脚で逆転するかになるだろうが、馬場も良くコースの選択に気を使わなくてすむ、先行馬が有利になるようだ。


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#108.暑いです。

暑い日が続いています。梅雨明けでしょうか。例年の梅雨入りと梅雨明けを、理科年表で調べると関東甲信での梅雨入りは6月8日、明けは7月20日となっていました。ということは、明けまではまだ日があって、もう一雨や二雨あるのかもしれません。

ついでに暦を見ると、7月20日は土用の入りです。土用は季節季節の間にある18〜19日間のことで、四季ごとにあります。土木工事などを忌み嫌う意味がありましたが、今は夏の土用のしかも丑の日だけが取り上げられています。もっとも、この土用の丑の日も大昔からあった訳ではなく、江戸時代のマルチタレント、平賀源内が考案したものです。夏になって売上不振を嘆く鰻屋から、相談を受けた源内は一計を案じ、「土用の丑の日」というマーケティングを展開したのです。いかにも曰くありげな「土用の丑の日」という発想は、見事というよりほかありません。なお、今年の土用の丑の日は2日あって、7月23日と8月の4日です。鰻は最初の7月23日は、混み合って高そうですが、8月4日まではマークしている人もすくないので、どうしても鰻を食べようという人はこちらを狙ったほうがよろしいかと思います。

また、著名人の命日がこの時期に散見されます。7月9日が森鴎外の鴎外忌、同じく24日が芥川竜之介の河童忌が有名ですが、5日が栄西禅師忌、月が変って8月になると、2日が西の芭蕉といわれた上島鬼貫の鬼貫忌、10日が井原西鶴の西鶴忌、22日が一遍上人忌で、昔は人が死ぬと言えば寒いころが相場だったのに、偉い人は一味も二味も違うようです。『一遍聖絵(いっぺんひじりえ)』には、一遍上人の臨終の様子が描かれていて、たくさんの人々が集まって悲しみにくれていますが、あれが夏の最中とは思いもよりませんでした。
それにしても暑くて困ります。しかも梅雨明けもまだ先とは、まだ暑くなるのでしょうか。


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