Archive for 28 August 2006

28 August

#135.専業主婦

秋のパリで開催される競馬の世界選手権レースである凱旋門賞に、日本からディープインパクトが挑戦する。相手もアイルランド産のハリケーンランを始め錚々たるメンバーが集まるので、ディープインパクトでさえ本命とはいかないだろう。
その2002年の凱旋門賞優勝馬のマリエンバードが日本で来て、種牡馬として初めての産駒がデビューしている。この初年度のことをファーストクロップというのだが、今後の活躍を占うこともあり非常に興味が湧くのだ。あのサンデーサイレンスはファーストクロップで30勝もして、先が大いに期待されたが、さすがに期待以上の活躍で応えた。マリエンバードは日本の競馬には向かないのではないかという危惧もあり、早く1勝とやきもきしていたところへ、7月29日の新潟の第1レースで勝ち名乗りが上がった。
勝ったのは牝馬の2歳馬、馬名はこともあろうに「センギョウシュフ」だ。名前をつけるのはオーナーの専権事項なので、どんな名前をつけようと勝手だが、今か今かと固唾を呑んでいただけに些かビックリした。どういう訳でこの名前にしたのかオーナーに聞いてみたいが、逆に親しまれる名前かもしれないし、図々しく強くなりそうな名前でもある。勝っぷりは、芝のマイル戦で、8番人気だったが後方を進み直線で一気に追い込んで堂々と勝ったもので見応えのある内容だった。タイムも1分36秒1で、2歳の未勝利戦としては立派なもので、今後の成長を見守りたい。
実は、マリエンバードの最初の勝ち馬も、センギョウシュフという馬名でなかったら、気がつかなかったかもしれないのだ。妙な名前なので血統を見たら、父がマリエンバードだったという訳だ。マリエンバードも、2歳の処女馬が専業主婦だったとは驚いているだろう。


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