Archive for January 2007

31 January

#195.1月のシネマ鑑賞

警察モノを2本観た。まずはフランス製の『あるいは裏切りという名の犬』、次に米国製の『ディパーテッド』だ。ともに重たいストーリーだったがおもしろく鑑賞できた。双方とも仲間への裏切りがメインストーリーで筋の対比も楽しいが、フランス製はより重苦しく、米国製は少しでも娯楽的に仕上げてあるところがおもしろい。見どころは裏切りを演じる役者の演技力だ。フランス製はジェラール・ドパルデュー、米国製はマット・デイモンで、双方なかなかの好演で、嫌われ役をうまくこなしていた。ストーリーの微妙な差もあるが、より憎たらしく演じていたのは、やはりジェラール・ドパルデューだったようだ。

でも、シニア扱いで1000円で楽しんだ年寄りには、往年の名優がそれぞれに頑張っている方が見どころだった。米国製では、ジャック・ニコルソンやマーチン・シーンが流石の演技をしていた。特に、マーチン・シーンとは『地獄の黙示録』以来なので、終ったあとのキャスティングを見て初めて気づいた。いい警部を演じていた。ジャック・ニコルソンは悪役も上手だが、日本ならさしずめ三国錬太郎ってところか。

フランス製では仰天があった。なんとミレーヌ・ドモンジョが出てきた。40年以上も前の憧れの的だったものが、スッピン同様というか、年齢詐称などなくそのままの年で出てきたのだ。いいバアサンになっていたが、臆することなくバアサン役を演じていたのはやはり大女優だ。


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29 January

#194.技術者の気持ち

近所の地下鉄の駅に外に直接通ずるエスカレーターができた。便利になって大変ありがたい。上下2連のエスカレーターだが、上りと下りで幅が違う。下りは狭い人1列のタイプで、上りは幅が広く人が2人並べるいわゆる普通の幅のものだ。当たり前のようだが考えられた跡が見える。下りはお客がランダムにバラけて来るが、上りは電車が到着して降りる客が一気に利用するので、待たせないためには下りより大きな搬送能力が必要になる。これが実践されているのだ。ともすれば上下同じものが設置されがちだが、工夫や知恵を出した跡が見えるのは乗っていて気持ちが良い。

ついでだが、エスカレーターは立ったままで乗る人は左端へ並び、急いで行きたい人は右側を歩くということが定着している。地域によっては、立つ人が左右どちらに寄るかは流儀があるらしいのだが、誰かが掛け声を掛けたわけでもないのにエスカレーターの作法として成り立ってきたのだ。ところが、この気の利いた作法に異を唱えることがテレビで放映されていた。朝のワイド番組の中でのことだったと思うが、エスカレーターは踏み板に真ん中に乗るように設計されているので、左右に偏った乗り方は好ましくないというのだ。エスカレーターの製造会社の設計担当者まで録画で出てきて訴えていた。エスカレーターという便利なものができて、人々は急ぎたい人とそうではない人のために極めて有効な利用技術を開発したのだが、この利用技術をわかっていないようだ。便利に使われて初めて技術は生きるのに、技術を売物にしているエスカレーター会社の技術者は意味がわかっていないらしい。技術者は利用状況に合わせた設計にすべきなのに、頭ごなしに禁止とは一体何様だと思っているのだろう。

もっともこのテーマを読み上げていたアナウンサーは終始怪訝な顔だったが、テレビ局はどんな理由でこの話題をとりあげたのだろうか。さらに、番組のキャスターやコメンテーターからも何の発言がなかった。まさか認めたわけではあるまい。


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26 January

#193.今年のG?を占う

今週のレースは、今年最初のG?フェブラリーステークスへ直結する根岸ステークスです。重要なレースであることは各陣営も承知で、31頭も登録してきました。このままでは検討になりませんので、どうみても出走は不可能と思える優先出走順位25位以下の馬と、評価が第4分位以下で順位が17位以下の馬を排除した20頭で検討してみました。

と、思っていたらJRAから16頭が発表されました。有力どころの、ジョウイフルハート、サンライズバッカス、が出てきません。馬券もさることながら、展開がおもしろくなくなりました。

とはいえ、ここでの検討がG?へ繋がると思えば、気合が入ります。G?戦線もスタートダッシュを掛けたいところで、乾坤一擲という気分です。でも、データベースはこの気持ちをわかってくれるかどうか。


 ◎ シーキングザベスト  66.6→最近の実績、タイム、勝っぷり、先行力
 ○ ボードスウィーパー  64.4→最近の実績、勝っぷり、末脚
 ▲ オフィサー      61.9→最近の実績、タイム、末脚
 △ スナークファルコン  57.6→勝ちっぷり
 △ リミットレスビッド  56.8→最近の実績


ここ2,3か月の状態、実績がものを言うようで、好調な実績馬が名を連ねた。ここで注目はスナークファルコンで、格下ではあるが結構しぶとく、頭は難しいがダート向きだ。

展開だが、ジョイフルハートがいなくなったので、シーキングザベストにハナを切ってもらおう。トウショウギア、が続いて、ダイワバンディット、ビッググラス、ヒシハイグレード、までが先行集団をつくる。
中段は、アルドラゴン、インセンティブガイ、マルカフレンチ、スナークファルコン、リミットレスビッド、ダイワメンフィスの大きなカタマリの後、セレスダイナミック、ヒカルウイッシュ、ニホンピロサート、がつけることになる。
後方は、タイキエニグマ、ボードスウィーパー、オフィサーが控える展開だ。

ダートの1400mでもあるので、見どころは動きのタイミングだ。リミットレスビッド動きに注目するとおもしろそうだ。前を行くシーキングザベストなどの有力馬も、後方の追込み馬ボードスウィーパーやオフィサーもこの馬の動きをモノサシにするだろう。「Road to G?」となるような好レースを期待したい。


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24 January

#192.至福の鍋連チャン


先日、お誘いを受けて神田の居酒屋へ行きました。神田鍛冶町、本物の居酒屋です。暖かいとはいえ冬の最中ですから、早速アンコウ鍋と洒落込みました。先代の三遊亭金馬の当り芸『居酒屋』でも、店の小僧が客に「アンコウのようなもの」と案内するくだりがあるので、アンコウは居酒屋の定番だったのでしょう。出てきたアンコウ鍋、アンコウはぷりぷり、コラーゲンいっぱいで暖まります。下戸でお酒の嗜みがなくても、お酒の美味しさが伝わってきます。いや〜、極楽、極楽。

一時間ほど経ちましたでしょうか、鍋も底が見え、さて次と思ったところで、次の注文よりハシゴをしてみようということになりました。早めに店を出るのが江戸っ子の流儀だそうです。門前仲町の魚三道場では、一時間もすると周りのお客はほとんど顔が変わっています。長居はしないのですね。


というわけで、次の店は煮込みの山利喜となりました。なんと森下です。でも、都営新宿線の小川町の駅までチョット歩いて、すぐGOです。森下へは意外と簡単に着いたので、意気揚揚森下の交差点から山利喜めざしましたが、先を見てビックリです。なんと8時半なのに行列です。踵を返して、山利喜の別館を見たのですが、当然ながら行列です。仕方なく、そばにある蕎麦屋の京金を覗いたのですが、こちらはもう閉店でした。

途方に暮れながら山利喜の行列を見ながら帰ろうとすると、その先に見えるのが『みの家』ではありませんか。そこで馬肉の桜鍋、鍋の連チャンとなりました。ワインをいただきながら、ミソ仕立てのすき焼き風の馬肉を堪能して、いや〜贅沢、「豊饒」なんという言葉が思い浮かびました。


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22 January

#191.イイ商売

納豆ダイエットがウソだったそうだ。フジテレビ系列の関西テレビの人気番組でのことだ。早速、先日の不二家のように社長以下が謝っていたが、なんとなく雰囲気が違うのだ。それもそのはず、テレビ屋さんは謝ればこれでオシマイなのだ。不二家はお店から商品が排除され、存亡の危機の目に遭うのだが、テレビ屋さんはこれできっぱり終れるのだ。商品の回収も営業停止もない、考えてみればつくづくイイ商売だ。

テレビ局がミスをしても「訂正してお詫びします」の一言で済んでしまうのだが、同じようなミスでもJR西日本が犯せば大惨事になることをご理解されているのだろうか。もっとも、理解し尽くしているからこそテレビ屋をしているのかもしれない。

そこで不公平感をなくすペナルティーだが、営業停止は言論統制などという想像を絶する高い壁があるので当局も手を出さないだろうが、商品回収の相当することをさせたらどうだろう。具体的には、全てのコマーシャルの時間を割いて訂正放送を流すのだ。これを当局が行政指導でもしたらいかがだろうか。そうでもしないと、モノづくりの現場からヒトが離れ、ますます公務員かテレビ屋に殺到することになるだろう。


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