Archive for 09 February 2007

09 February

#199.裏街道の覇者

春競馬の最大の眼目はダービーだが、4歳以上の古馬には、4月29日の淀での春の天皇賞がある。この天皇賞へのコースは2つあって、ひとつはジャパンカップ、有馬記念のメンバーが辿るG?路線で、冬場は休んで阪神大賞典あたりで起動開始となる表街道だ。一方、裏街道は、春の天皇賞が3200mという長距離であるがための独特の道筋で、ステイヤーズS、万葉S、ダイヤモンドSというG?ではないが、3000m以上のレースを辿るコースだ。この裏街道の仕上げのレースが、今回取り上げるダイヤモンドSで、G?の常連に得意技で対抗するスペシャリスト中のスペシャリストが決定することになる。このブログでは、この裏街道の追跡を去年のアレゼンチン共和国杯から実施してきたが、いよいよ終点に辿り着くことになる。

アルゼンチン共和国杯では、チェストウイング、トウショウナイトが特別推奨、トレオウオブキング、スズジャパン、アイポッパー、ドラゴンキャプテンが推奨されたが、トウショウナイトが見事に勝って、要追尾馬の第1号になった。2着はアイポッパー、以下ドラゴンキャプテン、チェストウイング、トウカイトリックであった。
第2戦のステイヤーズSでは、アレゼンチン共和国杯の結果を受けたチェストウイング、ドラゴンキャプテン、アイポッパーが推奨された。勝負はアイポッパー、トウカイトリックが1、2着を占め、チェストウイングは3着であったが明確な差があった。
第3戦はブログでは取り上げなかった万葉Sになるが、遡って状況を再現してみると、トウカイトリック、タカオセンチュリー、バイロイトが推奨となって、直近2戦の実績でトウカイトリックが一応の評価を得たようだ。結果はバイロイト、トウカイトリックが僅差の1、2着で、3着以下のチャクラ、ファストタテヤマにはハッキリと差をつけた。

そして今、データーベースは、これらの結果を踏まえ、堂々とデータを吐き出してきた。


 ◎ トウカイトリック 70.1→最近の実績、タイム、先行力
 ○ バイロイト    59.7→最近の実績、勝っぷり
 ▲ ターキー     57.4→勝っぷり、末脚
 △ アドマイヤフジ  56.5→最近の実績、タイム、末脚


巷では万葉Sの再戦、つまりトウカイトリックとバイロイトの決着戦という見方もあるが、やはり裏街道のチャンピオン決定戦と位置付けたい。その中心は、裏街道の王道を歩いて、勝ち星こそないが安定した成績でトップに立ったトウカイトリックだ。ここで見事に勝って、G?常連組に対抗できる旗頭となれるかのレースと見る。また、トウカイトリックに限らず、ダイヤモンドSも含めたこの路線を眺めることにより、天皇賞への挑戦者も発見したい。

さて、展開だが、メジロコルセアが逃げを打つだろう。
続いて先行集団として、セレスステーラー、リキサンポイント、アドバンテージ、ラヴァリージェニオ、トウカイトリック、が続くだろう。
中段には、バイロイト、チェストウイング、デイフラッシュ、ターキー、エリモエクパイア、がつけることになる。
そして後方に、ドリームパートナー、アドマイヤフジ、ブリットレーン、グラスポジション、チャクラ、が控えることになる。

東京の長い直線を意識して、4コーナーまではどの馬も仕掛けは控え、直線に入ってからの叩き合いになるだろう。有力馬はいずれも終いの脚はしっかりしているので、見応えのあるゴール前の競り合いが楽しめそうだ。


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