＃311．東京の紅葉

東京の木というのがあって、イチョウだそうだ。各都道府県には木だけではなく鳥や花なども決まっているらしい。東京都は木がイチョウ、鳥は都鳥のユリカモメ、花がソメイヨシノである。イチョウはポピュラーなせいか、神奈川や大阪もイチョウとのことだ。そのイチョウの具合を見に医者ではなく青山と本郷へ出掛けてみた。

イチョウの具合が気になったのは近所でイチョウの紅葉を見たからだ。２８日に近所の木場公園を歩いていたらイチョウが見事に色づいていた。ところがきれいなのはイチョウだけではなく、そばのケヤキまでつられるように見事な色づきを見せていた。ケヤキは普通、色づくのだが冴えない茶色になってしまい、ひとつ色気がない。ところが木場公園の１本のケヤキは見事な真紅に染まり、美しく黄色くなったイチョウをバックに、プリマドンナのように振る舞っているのだ。イチョウもきれいだったのだが、ケヤキの物珍しさに圧倒され、今回ばかりは引き立て役に甘んじていた。

そこで、東京の紅葉はイチョウの具合が気になった訳だ。東京のイチョウのメッカ、神宮や東大のイチョウはどうだろうか。木場公園がこんなにきれいなのだから、さぞかしと思って出掛けてみた。
ところが神宮も東大も少し早かったようだ。曇り空のもと少しだが雨もパラつく中だったが、残念の一言だ。でも、見逃したわけではないので、楽しみが先に延びたと思えば楽しみも長引くことになる。

木場公園のケヤキ。こんなにきれいなケヤキは初めてだ。


こちらは神宮外苑。まだ少し青い。


東大、正門から安田講堂へ向かうメインストリート。ここもまだまだだ。