＃265．暑さと１万歩

渋谷の松濤美術館で景徳鎮展が開催されていたので、ネットで確認したら、１７日で終わっていた。渋谷は仕事や何やらで出掛けることは多いのだが、松濤美術館は少し離れているせいか、いつも次の機会ということになってしまい、そのまま今日に至っている。そして、今月はまだ美術館に出掛けていないこともあって、なら松濤でも行こうということになった次第である。

出鼻を挫かれて困ったが、それなら歩いて行くこともできる東京現代美術館に行くことにした。門の前で建物の姿をしげしげと見てみた。以前なら気にならなかったことだが、磯崎新が新東京五大ゴミと言って、東京都庁舎、国際フォーラム、東京オペラシティ、江戸東京博物館、そしてこの東京現代美術館の５つの建物が醜いということだ。確かに、妙な造形の建物が多く、この現代美術館の言われてみればそうかも知れない。と思いつつ、中に入ってビックリ、満員の大盛況なのだ。なんと、切符を持っている人が４０分待ちとのことだ。都民揃って美術鑑賞もそれは結構なことだが、普通の入場券ではない人の列が延々と続いていた。ここは、常設展が素晴らしいのだが、そこは空いているのだが、とにかく入場券も買えない状態なので、すごすご引き揚げることにした。

帰路も木場公園を抜けて歩いてかえることにしたが、涼しいはずのこの日だったが、歩くと暑いこと、やっとの思いで我が家に辿り着いた。一体、何をした一日だったのだろう。歩数計は１万歩を超えていたが、得たものは暑さと１万歩と言う１日だった。