＃361．深川七福神?　−布袋尊さま−

見落としてしまいそうな小さな深川稲荷神社。小さい社だが祀っているのは太っ腹の布袋さま。

何とも小ぢんまりとしたお社だ。信号もない小さな交差点の脇にちょこんと鎮座されているのが深川稲荷神社だ。いったい氏子なんてのもいるのだろうかと思ってしまうほどの小ささだ。ところがこのお稲荷さん、寛永七年というから１６３０年の創立だそうだ。

祀られているのは布袋尊で、ご利益は清廉度量とのこと。清廉は心が清らかで私欲がないこと、また度量は人の言行を受け入れる広く大きな心のこと、だそうだ。このようなことをご利益として求めた昔の方々の清廉度量には畏怖、畏敬を感じるとともに、今の気持ちを恥じるばかりである。強がりでもなく本心だったのは、小さなお社が何よりの証だ。

お正月の元日から１５日までは、となりの町会会館で有志の方が湯茶の接待をしてくれるそうだ。氏子の心配をしたが、よそのお社よりずっと気が利いている。