Archive for 19 June 2009

19 June

#577.2番手の決定戦

夏競馬になった。今年の夏競馬は函館がお休みだ。その分は札幌で開催される。あとは大体、例年通りで、阪神と福島で1開催のあと、新潟と小倉で2開催が行われる。例年の開催は、この3開催の間に北海道では函館2開催、札幌1開催が行われ、中央へ戻って阪神と中山の開催に合わせて札幌で1開催行われる。今年はこの札幌の分の6日間だけが新潟で行われる。この変則日程で2歳の重賞に異変が現れた。2歳ステークスは小倉と新潟で同日程の実施だったが、ここへ札幌2歳ステークスもほぼ同日程で重なることだ。小倉は1200m、新潟は1600m、札幌は1800mと距離が異なるので単純な重なりにはならないが、仕上がりの遅れた馬にはチャンスが狭まることになろう。

さて、夏競馬の第一陣はマーメイド・ステークスだ。マーメイドは人魚のことだが、JRAのHPの特別競走名解説によると、上半身が人で下半身が魚の伝説上の生き物である「人魚」の英語名とある。ここで不思議なことは、誰しもが人魚の上半身は人の女性であることが暗黙の了解にあることだ。それでなくては、このマーメイド・ステークスは成立しない。牝馬のレースだからだ。

このところ牝馬の時代が続いている。ウオッカを筆頭に、スリープレスナイト、ブルーメンブラッドや引退したダイワスカーレットなど、牡馬を蹴散らしての活躍があった。牝馬の総大将であるウオッカは、宝塚記念へ堂々ファン投票1位で推挙され1番人気も間違いない形で出走するので、ウオッカがいなければ牝馬では誰が一番かというレースになる。


【 Wscランキング:マーメイドS 】
◆Wsc: 65.9 ベッラレイア     R= 57、 RR= 66、 RT= 55、 D= -2.1、 A= 0、 H= .6
◆Wsc: 65.6 リトルアマポーラ    R= 49、 RR= 67、 RT= 59、 D= -2、 A= .1、 H= 3.1
◆Wsc: 64.6 ザレマ        R= 44、 RR= 73、 RT= 49、 D= -2、 A= .6、 H= .1
◆Wsc: 60.4 ニシノブルームーン  R= 48、 RR= 54、 RT= 41、 D= .6、 A= 2.6、 H= 6.5
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 54.4 レインダンス     R= 39、 RR= 54、 RT= 51、 D= -2.8、 A= .3、 H= -2.7
◇Wsc: 54.1 ウェディングフジコ  R= 34、 RR= 46、 RT= 60、 D= -2.3、 A= .7、 H= .7
◇Wsc: 49.6 ムードインディゴ   R= 47、 RR= 45、 RT= 61、 D= -5.8、 A= -.5、 H= 2
◇Wsc: 48.3 ブーケフレグランス  R= 36、 RR= 45、 RT= 48、 D= -3.4、 A= 2.3、 H= -1.3
◇Wsc: 48.1 クラウンプリンセス  R= 33、 RR= 42、 RT= 49、 D= -2.7、 A= -.2、 H= .6
◇Wsc: 47.9 マイネレーツェル   R= 41、 RR= 47、 RT= 48、 D= -4.8、 A= -.2、 H= 1
◇Wsc: 46.2 レッドアゲート    R= 44、 RR= 44、 RT= 43、 D= -4.9、 A= 0、 H= 1.7
◇Wsc: 44.5 マイネカンナ     R= 40、 RR= 41、 RT= 42、 D= -4.8、 A= -.4、 H= 1.8
◇Wsc: 43.0 コスモプラチナ    R= 37、 RR= 38、 RT= 45、 D= -5.4、 A= 2.8、 H= -4.4
◇Wsc: 40.2 セラフィックロンプ  R= 41、 RR= 33、 RT= 48、 D= -6.1、 A= 2、 H= -1.4
◇Wsc: 35.2 ニシノマナムスメ   R= 37、 RR= 28、 RT= 51、 D= -7.6、 A= .3、 H= 0
◇Wsc: 31.9 ビエンナーレ     R= 28、 RR= 35、 RT= 29、 D= -7.1、 A= 1.4、 H= -4.7

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
ウオッカ抜きでの芝2000m、しかも好調馬という条件の中ではメンバーは揃ったと思われる。Wsc65を超えた上位の2頭が断然と言っても良いだろう。ベッラレイアとリトルアマポーラの比較では距離の適性からベッラレイアが若干有利という評価になろうか。

これを脅かす一番手はザレマだ。最近の成績は安定していて大崩れがない。そのあとは最近の状況から実に心許ない。格下だが3連勝中でアカ丸上昇中のニシノブルームーンに期待してみたい。あとは、ムードインディゴという実力馬もいるが、ここでは不要とみたい。


【 展開 】
逃げるとは限らないが先行するのが、コスモプラチナ、ニシノブルームーン、ブーケフレグランス、セラフィックロンプの5頭だ。この中から先頭を切る馬が出ることは間違いないだろう。枠順からコスモプラチナがハナを切ると考えるのが自然だろう。ただ残りの4頭も先頭を伺いながらの先行策となる。
中段は、ビエンナーレ、ウェディングフジコ、ザレマ、ニシノマナムスメ、レインダンスの5頭が緩やかなに進む展開だろう。そして、後方だが、リトルアマポーラ、ベッラレイア、レッドアゲート、クラウンプリンセス、マイネレーツェルの5頭が進み、さらに控えてマイネカンナとムードインディゴが虎視眈々ということになろう。

勝負は2強のベッラレイアとリトルアマポーラがどこで仕掛けるかだ。周りの馬を見くびって、最後まで仕掛けない状況でいると、ニシノブルームーンのアワヤもあるかも知れない。逆に、早仕掛けで競り合ったまま直線に入るようなことになると、ニシノブルームーンは潰せても、ザレマやそれこそムードインディゴにも危ない目に遭わされそうだ。


17:52:56 | datesui | No comments |