Archive for 17 June 2009

17 June

#575.亀戸七福神巡り? −福禄寿(天祖神社)・毘沙門天(普門院)−

龍眼寺を出て、少し細めの道を北東の方向に歩く。ほんの5、6分もすると木立に囲まれた天祖神社に出る。福禄寿を祀ってはいるが、本来は推古天皇の時代に天照皇大神を祀った神社で創建された。その後、織田信長の頃この地で疫病が流行り、信長が使者を遣わして流鏑馬を献じたところみるみる収まったそうである。今でも子供による歩射が行われるとのことだ。なお、現社殿は日本初の防災建築、鉄筋コンクリート製である。鳥居をくぐった右側に福禄寿がある。祠の前には手水舎(ちょうずや)もあり、かなりのスペースを割いている。

天祖神社を出ると南の方、つまり蔵前橋通り方面に向かう道に沿って歩き出し、商店のある道を左に曲がって東へ向かって歩く。小さな交差点を過ぎて、T字路を左に曲がると毘沙門天の普門院に着く。ここも大きな立派なお寺だが、手の入り方が薄い。全体に寂れた感じで、突き当りの本堂も壮大だが眠ったように静まり返っている。その左手に毘沙門堂がある。これも単独のお堂としては大きなものだが、こちら死んだように静まり返っていた。小説『野菊の墓』で有名な歌人の伊藤左千夫の墓もあるそうだが、探険する気の起きないお寺だった。

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左は天祖神社の福禄寿の祠。祠の前の立派な手水舎。左手の柱に御水舎とあるが、おみずやと読むのだろうか。左は普門院の毘沙門堂。まわりの草木といい、寂れた感じは一級品だ。


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