Archive for 02 May 2006

02 May

#57.雪解けの越後では

関越道の国境の長いトンネルを抜けると、雪国もさすがに春が訪れているものと思われます。先週の谷川岳ステークスも、芝1400mを1分21秒1と、まずまずの好タイムでした。今度の土曜日は新潟大賞典、重賞常連組と格下好調組の闘いになるかと思える面白いメンバーが揃いそうです。気になるのは登録馬が多く、格下の好調馬がハネられてしまうと、面白さは半減してしまうでしょう。さて、データ・ベースのアウトプットから。

 ◎ ソーユアフロスト  52.6→勝ちっぷり、末脚
 ○ グラスボンバー   52.3→実績、末脚
 ▲ エイシンドーバー  52.2→タイム
 △ サウスポール    51.6→勝ちっぷり、先行力
 △ カナハラドラゴン  51.3→実績、末脚
 △ フィヨルドクルーズ 50.8→取り柄なし

ここでの横綱のグラスボンバーと三役のエイシンドーバー、カナハラドラゴンに、上り馬のフィヨルドクルーズと格下だが好調馬のソーユアフロスト、サウスポールが挑むことになろう。
展開は読みやすい。仲舘のサウスポールが先頭を切り、ヤマニンベルメイユが続く、そのあとにコスモオースティン、コンゴウリキシオー、シルクネクサスと固まる。
中段は、ソーユアフロスト、エイシンドーバー、トップガンジョー、フサイチアウステル、シェイクマイハート、エリモシャルマン、カンファーベストが一団で進む。
そのあとにサイレントディール、グラスボンバー、オースミグラスワン、ホオキパウェーブ、エルカミーノ、ウィンクリューガー、アサクサキニナル、カナハラドラゴン、フィヨルドクルーズ、ヴィータローザ、ユキノサンロイヤルということになろう。
直線が長いから、4コーナーを回るまで淡々とレースが進み、無駄な動きをした方が負けという展開だ。

06:05:00 | datesui | No comments |

#56.ディープの後は一転混戦

期待されて期待とおりのことをする。これだけでも素晴らしいことなのだが、レコードタイムの圧勝。ディープインパクトには改めて脱帽だ。
さて、今週はNHKマイルカップという面白いレースだ。以前、3歳のクラシックでは外国産馬は完全に締め出されていた。また、牡馬路線のレースの構成も2000m未満がなく、中短距離の馬には縁のない状態だった。この矛盾の解決として設置されたのが、マル外も出走可能な芝1600mのNHKマイルカップで、いかにも妥協の産物というレースだ。この後期待できそうな妥協の産物は、ダート1800m、どこで開催するのが適当だろうか。
さて、データ・ベースが弾き出したデータだ。天皇賞とは一転、乱戦状態だが、控えめに4頭となっている。

◎ マイネルスケルツィ 62.3→タイム、勝ちっぷり、先行力
○ ロジック 58.8→実績、末脚
▲ アドマイヤカリブ 56.7→取り柄なし
△ フサイチリシャール 56.6→実績、先行力

上記の4頭はデータ・ベースもはっきりと形勢有利の見解を示した。このあとは、ユウカージナル、セレスダイナミック、マルターズマシブ、ステキシンスケクン、タガノバスティーユ、キープユアスマイル、の6頭が団子で切れ目なく続いているので、10頭も候補を挙げる訳にもいかず4頭に止めた。先行抜け出しのステキシンスケクン、ユウカージナル、マルターズマッシブ、粘りのタガノバスティーユ、末脚のセレスダイナミック、キープユアスマイルという脚質なので、どのレース展開がハマルかだろう。
展開だが、有力馬に先行型が多く、レースはアグレッシブになりおもしろくなるだろう。その中で逃げるのは、ステキイシンスケクンで、有力の一角フサイチリシャールも雁行併走か。そこへマイネルスケルツィとユウカージナルも加わり先頭集団は目が離せなくなる。さらに、マルターズマッシブ、ファイングレイン、モエレフィールド、バルバロ、ダイヤモンドヘッド、ヤマタケゴールデン、モエレソーブラッズ、ゴウゴウキリシマ、アドマイヤカリブも遅れず一団で追走する。そのあとにドラゴンウェルズ、セレスダイナミック、タガノバスティーユ、後方にロジック、アポロノサトリ、エムエスワールド、キンシャサノキセキ、ディープエアー、キープユアスマイルとなるだろう。直線に入ってからはサバイバルで、馬群の中から動きを見せるのはロジックのみで、結局先行組が以下を振り切る形が予想される。


06:01:00 | datesui | No comments |

#55.投手は重要だが

野球は投手力と言われている。昨年の日本チャンピオンのロッテも、まさしく投手王国というチームだ。そのピッチングスタッフの中心メンバーのひとり、アンダースローの渡辺俊介はWBCの疲れか、開幕後調子が出ていない。やっと良くなりかけた5試合目の登板は4月28日の楽天戦、気持ちの良い投球をして欲しかった。
俊介は期待通りの快調なピッチングを披露し、6回を終わって楽天相手だが6−0の無得点に抑え、しかもノーヒット。そろそろノーヒット・ノーランという7回の先頭バッターへの初球、こともあろうに鉄平のヘルメットを直撃してしまった。俊介の63球目は危険球ということで即刻退場、無得点無安打に抑えていた投手がマウンドを降りるという珍しいことが起きた。当然、ノーヒット・ノーランも霧散してしまった。
同じ4月の15日、ソフトバンク・日本ハム戦では、その逆が起きた。スーパールーキーの八木は強打のソフトバンク打線に立ち向かい、9回を無安打無得点に抑えた。普通ならここでノーヒット・ノーランのお立ち台だが、味方もソフトバンクのエース斉藤の前に点が取れず、0−0の延長戦となった。結局、試合は延長12回、日本ハムが1−0で勝ったが、八木は10回を無安打無得点に抑えたものの勝利投手にもなれずに降板、ノーヒット・ノーランはおろか何の記録も残らなかった。

40年ほど前、−また始まった古い話だ−、千葉ロッテマリーンズの前身の大毎オリオンズは、ミサイル打線という強打を誇っていたが、主力選手の移籍や引退、更には不振もあって深刻な打撃不振に陥っていた。そんなある試合で、投手の坂井が9回までノーヒット・ノーランの好投していたのだが、味方が点を取れず延長戦になってしまった。1点でも味方がとっていれば、史上何人目の快挙として球史に残ることだったのだが、坂井は力尽き敗戦投手になってしまった。延長戦になってしまいノーヒット・ノーランを逃した投手として、最近では渡辺久信や西口文也らがいるが、八木と同じように敗戦投手にはなっていない。その次の日からオリオンズでは、投手が試合前にバッティング練習をするという異常な光景が見られた。
野球は投手が重要だが、投手だけでは勝てないのだ。


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