Archive for 01 March 2006

01 March

#12.しあわせ色

お友達から素晴らしいメールの贈り物を2つもいただきました。
ひとつは、木下夕爾という俳人の紹介です。その中にあった、『家々や菜の花いろの燈をともし』という句には、あすこの家、ここの家、どの家にも、温かさ、懐かしさ、というしあわせ感が溢れているようです。「菜の花いろの燈」はやはり黄色い色なのでしょう。実際に菜種油を灯した灯りであることに更にしあわせ感が増幅されます。
もうひとつは『一面の菜の花』の写真です。送ってくださった方は、「実はあまりきれいではありません」と、謙遜されていましたが、「一面の」というときは黄色い花が良く似合います。映画の『ドクトル・ジバゴ』で、雪の中を歩き続けたジバゴが力尽きて倒れ、意識を失います。画面はフラッシュバックで、夏の日の一面の黄色い花畑が広がります。同じような場面が邦画の『八甲田山』でもありました。遭難した兵士の意識が薄れていく場面で、やはり夏の日の八甲田の山麓に広がった黄色い花畑が映ります。黄色い花は、なぜか安心、希望、しあわせ感を与えてくれるようです。
今年の冬はとても寒かったので、黄色い花の囲まれたしあわせ感いっぱいの暖かい春が待ち遠しいです。いよいよ、3月ですね。


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