Archive for 04 September 2006

04 September

#140.老人の日

T.S.エリオットの「四月は最も苛酷な季節」ではないが、9月は会社勤めをしていたころ、最も厄介な月だった。上期の締めになるので、いろいろと帳尻を合わせておかなくてはならない月なのだ。おまけにその前月が8月で休みがあったりで、遅れ気味の計画の取り返しがついてないことが多いこともある。8月の休みに入る前そのあたりは承知しているのだが、休み明けに事件が勃発したりすると、もう大変だ。遅れは遅れのまま上期が終ってしまうのだ。
その上、9月は国民の祝日が2日もある。敬老の日ができたときは素直に喜んだが、実際9月の運営をしてみると、敬老の日が何でこんな忙しい9月なんだろうと思った。秋分の日は昔からあるものだから仕方ないが、新参の敬老の日は他の月にならないものかと思っていた。

日本だけではないと思うが、「何々の日」というのが毎日のようにあるが、「老人の日」というのがあって、それが9月15日だったのだ。小学校のころの思い出では、この老人の日はカレンダーにも小さく書いてあり、かなり上位のナントカの日だったような気がする。調べたら1947年に兵庫県のある村で行なわれた敬老行事がきっかけになって、兵庫県では1950年から、9月15日を「としよりの日」として敬老活動を始めたらしい。これが全国的に波及して協会まででき、定着したそうだ。そして、1966年敬老の日が制定されたわけだ。

ところが、2003年から敬老の日は9月の第3月曜日になった。これで土曜日と重なることがなくなり、確実に休みになった。それはそれでいいのだが、9月15日はどうなるのか。神宮館の暦には、9月18日が敬老の日、9月15日は「老人の日」となっていた。これがいいと思う。


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