Archive for 13 June 2008

13 June

#412.好調は実績を超えるか

JRAのホームページに函館競馬場のスタンド改修工事の計画が載っていた。ファンサービスになることなので大いに結構だが、レースコースの改修はしないのだろうか。最近の例では阪神競馬場のコースの改修はとても良いことだと思う。亡くなった大川慶次郎に「桜花賞は新潟で開催すべし」とまで言われた極悪コースの改良だけではなく、ダートの2000mなどバラエティに富んだレースのできる競馬場に生まれ変わったのだ。これが本来のファンサービスであることをJRAは認識していただきたい。
函館は、競馬の本流である芝のマイル戦ができないのだ。なにしろ、芝1200mから長い距離のレースは一気に1700mになってしまい、1400mすらできないのだ。この歪な状態は函館だけではなく、福島、小倉、中京も同じ状況だ。レースの王道、芝のマイル戦はひとつでも多くの競馬場で施行できるようにしたいものである。

さて、谷間のレースのエプソムカップだ。時期も距離も見事に谷間と言うより隙間だ。時期はダービーが終り安田記念も済み、宝塚記念はこれからだ。距離は芝の1800mで、今やチャンピオンシップ・ディスタンスにもなろうかという2000mと競馬の王道マイルの間ということで、G?に昇格しそうなレースも見当たらない。
その隙間レースの出走馬は、例年なら春競馬で期待されたが成績がイマイチとか、やっと調子が上向いてきたような馬が多いのだが、今年は調子落ちの馬が多いように見受けられるので、地力や成績よりも好調馬を探すのも一興か。

【 Wscランキング:エプソムC 】
◆Wsc: 73.5 ヒカルオオゾラ     R= 43、 RR= 57、 RT= 60、 D= 2.3、 A= .6、 H= 4.3
◆Wsc: 61.6 マイネルキッツ      R= 45、 RR= 51、 RT= 44、 D= 1.2、 A= 0、 H= 2.6
◆Wsc: 59.2 カゼノコウテイ     R= 36、 RR= 44、 RT= 58、 D= -.7、 A= -.3、 H= 4.7
◆Wsc: 58.8 ブライトトゥモロー   R= 55、 RR= 49、 RT= 60、 D= -3.5、 A= -.2、 H= 1.3
◆Wsc: 57.8 トーホウアラン     R= 51、 RR= 52、 RT= 52、 D= -3.2、 A= .1、 H= 1.7
◆Wsc: 55.3 サンライズマックス   R= 42、 RR= 49、 RT= 60、 D= -2.8、 A= -.7、 H= 3
以上がWsc55以上の推奨馬
◇Wsc: 54.0 ショウワモダン     R= 44、 RR= 48、 RT= 56、 D= -2.5、 A= 2.5、 H= -.6
◇Wsc: 53.0 グラスボンバー      R= 44、 RR= 53、 RT= 52、 D= -3.2、 A= -1、 H= 3.7
◇Wsc: 48.5 ファストロック     R= 41、 RR= 43、 RT= 42、 D= -2.1、 A= 2.8、 H= -.6
◇Wsc: 47.1 イクスキューズ     R= 51、 RR= 40、 RT= 45、 D= -4.3、 A= 1.4、 H= .1
◇Wsc: 46.5 メイショウレガーロ   R= 45、 RR= 43、 RT= 43、 D= -3.5、 A= 1、 H= -.3
◇Wsc: 44.5 トウショウヴォイス    R= 39、 RR= 36、 RT= 49、 D= -4、 A= -.9、 H= 2.1
◇Wsc: 44.3 アップドラフト     R= 38、 RR= 41、 RT= 51、 D= -4.5、 A= .5、 H= -1.2
◇Wsc: 44.1 ドリーミーオペラ    R= 36、 RR= 41、 RT= 43、 D= -3.5、 A= 0、 H= 1.3
◇Wsc: 44.0 ユノナゲット      R= 32、 RR= 43、 RT= 59、 D= -4.8、 A= -1、 H= 1.2
◇Wsc: 42.2 ダブルティンパニー   R= 35、 RR= 40、 RT= 47、 D= -4.4、 A= 1.1、 H= .3
◇Wsc: 36.2 ミュージックホーク   R= 38、 RR= 29、 RT= 53、 D= -5.7、 A= .9、 H= -.2
◇Wsc: 29.3 ソーユアフロスト    R= 27、 RR= 29、 RT= 40、 D= -6.2、 A= -.1、 H= -1.1

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
Wsc73.5のヒカルオオゾラがダントツの状況だ。なにしろ2位のマイネルキッツが61.6で10ポイントも引き離している。70を超えることもスゴイことだが、差が10を超えることも珍しい。ここはヒカルオオゾラ鉄板ということにしておこう。
次いでマイネルキッツだが、不調馬の多い中では調子はまずまずの方だ。この6戦の戦績が??????で、今度は?の番だが「もうはまだ、まだはもう」と考えると、この辺で変な数列は終りを遂げるかも知れない。
以下、55以上のカゼノコウテイ、ブライトトゥモロー、トーホウアラン、サンライズマックスは安定性がなく、上位2頭の相手の1頭と見るぐらいの存在だろう。
55以下から好調馬を探せば、2連勝中のファストロックだ。この程度では本来なら力不足だが、不調馬揃いの中では一泡もありそうだ。

【 展開 】
純然たる逃げ馬はいないが、ファストロックかショウワモダンが先頭を切りそうだ。2番手集団も、イクスキューズ、ダブルティンパニー、メイショウレガーロ、ミュージックホークと賑やかで、さらに、ヒカルオオゾラ、アップドラフトも遅れずに追走ということになろう。
中段は、トーホウアラン、ドリーミーオペラ、マイネルキッツ、ソーユアフロスト、ブライトトゥモロー、カゼノコウテイ、が進むことになる。
後方には、サンライズマックス、トウショウヴォイス、グラスボンバー、ユノナゲットが控える形になる。

4コーナーからの動き出しは、ブライトトゥモロー、ドリーミーオペラあたりから始まりそうだ。末脚のあるサンライズマックスやグラスボンバーはコースを見定めての追い出しになるだろうが、さらに末脚の強靭なヒカルオオゾラとカゼノコウテイは最後の最後で仕掛けることになろう。逆に、ヒカルオオゾラが馬なりのまま先頭に立つようなことになれば、楽勝のケースになるだろう。


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