Archive for 11 January 2008

11 January

#335.冬は渋くダートを楽しむ

年年歳歳という言葉どおりに、2008年の競馬も例年のように始まりました。ただ、JRAにとっては画期的な1年の幕開けです。去年、JRAの理事長に土川さんがなられたのですが、農林水産省の事務次官の天下りではなく、内部からの昇格です。JRAには獣医として入られ、テンポイントの件も当事者の一人とのことです。競走馬をよく知ったお方が理事長に就任されたこと自体、競馬がより競馬らしくなることと期待できそうです。

シーズンオフのない日本の競馬は、さすがに谷間のレースというか谷間の週がいくつか存在します。今週はその1つかと思われるシンザン記念とガーネットSという番組です。シンザン記念は芝1600mで、クラシックへのつながりが距離的に薄く大物は出てこないのが現況のようです。ガーネットSはダートの1200m、激戦区で層は厚いのですが、イマイチ王道感は弱いようです。また、個性豊かな万葉Sも第1週の初日へ移動してしまい、第2週は少し寂しく手薄感が否めません。

このような中での年明けの競馬ですが、冬という季節感を楽しむのは、やはりダートということになります。そこで今週はガーネットS。中山のダートは1200m、いろいろと逸話の多いコースでもあります。玄人になったつもりで、無彩色系を渋く楽しんでみましょう。


【 ガーネットS 】
◆68.4  トウショウギア  最近の実績、タイム、勝負強さ
◆60.4  ヤマノルドルフ  タイム、勝負強さ
◆59.7  タイセイアトム  タイム、勝負強さ、先行力
◆57.7  ワキノカイザー  タイム
以上がWsc55を超えた推奨馬、以下は50を超えた参考馬。
◇54.8  スリーアベニュー
◇54.1  メイショウシャフト
◇52.7  トーセンザオー
◇50.1  シアトルバローズ

【展望】
短距離達者が集結したが、最近の実績からトウショウギアを推したい。この3戦、オープンでの???は見事な安定性で、しかも重ハンデでの好走だ。次いでの存在はヤマノルドルフとタイセイアトムで、ともに前走準オープンを勝ち上がり、ここへ来て上昇機運は目を見張るものがある。重賞の壁は厚いかも知れないが、相手もモタモタしている状態なのでチャンスは十分にありそう。実力上位のハズのワキノカイザーは下り坂か、特に前走の11着はいただけない。
スリーアベニューは連覇がかかっているが、大きな回復要因がないと苦しい。その他にも、実績のある馬も多いが、上位入着には少し物足りないようだ。

【展開】
先頭を切るのは、ニシノコンサフォスと見る。次いでの追走は、コパノフウジン、タイセイアトムというところか。
中段の前の方に、プリサイスマシーン、ヤマノルドルフ、トウショウギア、という小さな塊になり、その後、マイネルアルビオン、アンバージャック、メイショウシャフト、シアトルバローズ、ベルモントサンダー、が大きな集団を構成する。
後方は、スリーアベニュー、ワキノカイザー、トーセンザオーとなる。
1200mということもあり、仕掛けは早めというより一気に駆け込みという雰囲気もある。短距離ダート特有の直線先頭粘り込みということもあるので、しぶとい先行馬が注目を集めそうだ。


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