Archive for 04 April 2008

04 April

#380.女王から女皇帝へ

春の天皇賞への最終ステップは大きく2つあって、ひとつは阪神大賞典、もうひとつは今週の産経大阪杯だ。この産経大阪杯と阪神大賞典は、天皇賞への結びつきとして比較の対象になるが、ことしは産経大阪杯に軍配が上がりそうだ。未知数が多いものの現在の最強馬と目されるダイワスカーレットの参戦や去年の優勝馬で本番の楯も手にしたメイショウサムソンの再度の参戦など、メンバーで阪神大賞典を圧倒している。この2頭ならずとも、ここを勝って、淀の本番に弾みをつけたいところだろう。

【 Wscランキング:産経大阪杯 】
◆Wsc: 66.6 ダイワスカーレット   R: 60、 RR: 81、 RT: 57、 D: .7、 A: 2.2、 H: .8
◆Wsc: 60.9 メイショウサムソン   R: 54、 RR: 73、 RT: 55、 D: -.5、 A: .3、 H: 1
◆Wsc: 58.6 サンライズマックス   R: 56、 RR: 54、 RT: 56、 D: 1.3、 A: -.7、 H: 5.6
以上が、Wscが55超の推奨馬。
◆Wsc: 54.6 エイシンデピュティ   R: 42、 RR: 63、 RT: 58、 D: -1、 A: 1.9、 H: 1.1
◆Wsc: 53.3 ドリームパスポート   R: 43、 RR: 66、 RT: 52、 D: -2、 A: -.1、 H: 1.4
◆Wsc: 48.2 ブライトトゥモロー   R: 53、 RR: 49、 RT: 56、 D: -3.7、 A: -.2、 H: 1.7
◆Wsc: 47.9 インティライミ     R: 50、 RR: 52、 RT: 54、 D: -3.7、 A: .5、 H: -1.3
◆Wsc: 47.7 ダイナミックグロウ   R: 27、 RR: 46、 RT: 67、 D: -1.2、 A: .9、 H: -3
◆Wsc: 45.6 アサクサキングス    R: 45、 RR: 53、 RT: 43、 D: -3.1、 A: 1.7、 H: -1.1
◆Wsc: 35.7 アドマイヤメイン    R: 34、 RR: 41、 RT: 36、 D: -5.1、 A: 2.8、 H: -4.8
◆Wsc: 30.9 ヴィクトリー      R: 44、 RR: 35、 RT: 41、 D: -8.2、 A: 1.3、 H: -2

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
G?の常連馬のこのレースへの参戦過程は、有馬記念以来という休み明けの場合が多いが、人気も高く支持にも応えているようで、長期休養の影響は少ない。実績がそのまま反映されると見て良いようだ。

イチオシはダイワスカーレットだ。兄がダイワメジャーという血統や桜花賞制覇後のオークスを回避したため、長距離への適性が取り沙汰されてきたが、昨秋の秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念での見事な成績を見れば心配はいらないはずだ。また、新たな壁を突き破ってくれそうだ。

むしろ心配なのは2番手にあげたメイショウサムソンだ。ジャパンカップは不器用の一言で済むような取りこぼしと言えようが、有馬記念は展開の機微もあったが不安を残す敗戦だった。だが、一昨年の有馬記念でも不発に終わって危惧されたが、この産経大阪杯で復活をして心配は杞憂で終わった。ファンや陣営はその夢よもう一度を願っていることだろう。なにしろ、天皇賞3連覇がかかっているのだ。

この2強への挑戦者はサンライズマックスが抜擢された。皐月賞で挫折をしたが、秋から立て直して500万クラスからの3連勝で重賞まで一気に勝ち上がった。特に3勝目は中京の重賞とは言え、1000万クラスからの挑戦で上昇力の大きさには注目したい。
あとのメンバーは対戦結果から勝負づけが終わっている状況で、上位馬の凡走待ちということになり、大きな期待はできない。対戦のないダイナミックグロウでは力不足は明らかだ。


【 展開 】
逃げるのは、アドマイヤメインだ。これを差がなく追走するのが、ダイワスカーレット、エイシンデピュティ、アサクサキングスで、これらの4頭で先行集団が形成されるだろう。
中段はややバラけるが、ヴィクトリー、ダイナミックグロウが前の方で、インティライミ、メイショウサムソン、ドリームパスポート、ブライトトゥモローは少し控えた塊りを構成するものと思える。
最後尾には、サンライズマックスが虎視眈々、1頭で追走する形になる。

注目の仕掛けだが、阪神の2000mの直線は内回りのため356mと短かめで先行馬が有利と言えるので、やはり後続は早めの仕掛けを意識するだろう。最大の目標であるダイワスカーレットに楽に抜け出されてしまうとチャンスはなくなるので、4コーナーの手前でダンゴ状態を早く作るのが後続のねらいだ。メイショウサムソンは、武豊の鮮やかな手綱捌きよりも、石橋守式の中途半端な仕掛けでゴールまで追い詰め状態の方がこのレースには合っているような気もする。いずれにしても、ダイワスカーレットが楽なレースをしたら、そのまま快勝ということが予想される。


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