Archive for 16 March 2007
16 March
#219.生きの良さと歴戦の貫禄
この前の日曜日、中山の4レースだったが、マケテタマルカという馬が走っていた。名前の通りよく頑張る馬で、スタートで安目を売って向う正面まで後方だったが、どんどん順位を上げて行き、3コーナーでは10番手、4コーナーでは7番手ぐらいの進出した。直線に入ってからもぐんぐん伸びたが、スタートの出遅れの分だけ届かなかったようで2着だった。でも、これぐらい頑張れば、名前で買ったファンも満足だろう。もう1頭、ミンナナカヨシという馬も一緒に走っていたが、この名前ではさすがに10着だった。この馬はスタートよく飛び出し、2番手を追走したが、3コーナーから怪しくなり、4コーナーでは4番手に下がり、そのまま馬群に呑みこまれてしまった。いい名前だと思ったが、やはりマケテタマルカには敵わなかったようだ。
弥生賞が終り、今度はスプリングステークスだ。本当の意味での皐月賞トライアルである。出走予定は11頭で、データの紹介は、できるだけ数値そのままにしてみた。
Wsc RRsc RTsc DfWL Asc Hsc L3Ts
◎ フェラーリピザ 69.2 65.6 65.0 4.5 1.3 0.5 42.2
○ サンツェッペリン 58.0 63.3 43.4 1.1 0.9 4.1 47.0
▲ フライングアップル 57.8 64.7 46.4 −1.3 0.8 1.6 60.3
△ シベリアンバード 55.4 48.8 57.8 1.8 2.0 1.6 47.2
マイネルシーガル 54.9 58.1 45.4 −0.7 −1.0 3.6 50.3
エーシンピーシー 52.2 47.8 50.2 1.5 1.9 1.7 56.6
ショウワモダン 44.2 46.9 28.6 0.8 3.2 1.3 58.3
スクリーンヒーロー 44.1 44.0 36.2 0.6 2.5 0.0 42.1
スズカライアン 43.9 57.4 47.8 −6.0 −1.1 1.4 50.8
ニードルポイント 35.2 35.7 44.3 −3.8 −1.0 −2.6 31.1
フリオーソ 35.0 45.7 42.5 −6.4 0.6 −3.5 59.9
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
・L3Tsc:末脚?→上り3ハロンタイムのスコア
生きの良いところで、フェラーリピザだろう。勝っぷりを示すDfWLの値が頗る高く、期待大だ。あとは既成勢力だが、サンツェッペリン、フライングアップルは好走しているが、非力なところは否めない。シベリアンバード、マイネルシーガルは差のないところで、実績はマイネルシーガルだろうが、内容でシベリアンバードとなった。
展開は、かなりわかりやすい。ショウワモダンが逃げ、スクリーンヒーローとシベリアンバードが追う展開だ。そのあとは、エーシンピーシー、フェラーリピザ、が中段の前方、サンツェッペリン、フライングアップル、フリオーソ、までが中段となる。後方は、マイネルシーガル、ニードルポイント、スズカライアンが控えることになろう。
フェラーリピザの3コーナー過ぎからの動きに注目していただきたい。意外と早めに動きそうだ。頭数も少なく、末脚の切れそうなのはサンツェッペリンぐらいなので、安全運転としては3コーナーから追い上げ、4コーナーでは先頭に並び、早めに抜け出す戦法と思われる。あとは、サンツェッペリンが歴戦の貫禄をどう見せるかだ。
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