Complete text -- "#351.欲しいときには"

12 February

#351.欲しいときには

商業施設も大型になると家具屋など場所の要る店舗が入れるのがおもしろい。近所のララポート豊洲も3店ほど家具のお店がある。冷やかしだが入ってみると、すぐさまお店の方に纏わりつかれて困るのだが、先方も即購入という人は少ないのか適当に相手をしてくれているのはありがたい。

だが、やはり家具と言うとリビングルームとベッドルームということになるようだ。こちらの関心はデスクなのだが、残念ながら数は少ない。昔、会社に入ったとき自分の机に興奮した。スチールの新品の机は大きく立派だった。そして引き出しを開けると、ボールペンや定木はもとよりホチキスやハサミまで揃っていた。

でも、仕事をするようになって机の不備が気になって仕方なかった。デスクワークをするときは、机の左側にスペースがある方がありがたいのだが、自分の机は右側が広いのだ。つまり机の右側の方に座りたいのだが、右側には引き出しがあって左側に座らざるをえないのだ。
なんかの機会でコクヨに電話することがあってので、ついでに聞いてみたら、引き出しの書類を電話をしながら探せるためだという。どうも、机でのデスクワークとは、引き出しの書類を電話の指示のものに探す作業のことらしい。デスクトップはタバコの灰皿でも置ければOKだったのかもしれない。

最近のデスクは進化して、引き出しが独立して右側にも左側にも置けるようになった。ここ20年ほどの事務職の業務が企画立案という作業に変化してきたことやIT化によると思われる。パソコンの置き場所ばかりではなく、長時間の集中したデスクワークにも耐えられるようなチェアーも開発されてきた。やっと欲しいものが現われてきたが、今度は置く環境がなくなった。自分の居場所さえ侭ならぬ時に立派なデスクなんて笑われてしまいそうだ。


18:05:00 | datesui | |
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