Complete text -- "#355.深川七福神? −弁天さま−"

26 February

#355.深川七福神? −弁天さま−

お正月の間だっただろうか、深川の街のあちこちに『深川七福神巡り』という黄色い旗が風に靡いていた。その旗を目当てに7つの祠を訪ねて歩く人の姿があった。そのひとつ、冬木の弁天様を紹介しよう。

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大通りに面しているのだが入りにくい。これではご参拝の集客は見込めない。

冬木の地名は江戸時代の木材の豪商冬木家が由来である。ひと昔前、新木場へ移る前は木場の中心でもあった。その冬木のメインストリートである葛西橋通りに面してひっそりと佇んでいるのが冬木の弁財天だ。弁財天は芸道富有の神さまと言われ、お稽古ごとの守り神だ。芸の道の上達には欠かせない神様なのだ。

弁天様は普通、弁天堂などがあって目立つのだが、この冬木の弁天様は少し控えめで、芸道の神様としては少々もの足りない。もう少し色気が立たないとお参りのご利益も薄そうだ。

冬木家は芸の道にも理解があり、あの尾形光琳が江戸に滞在する時は冬木家に居候をしていたのは有名なことだ。また、深川祭りでもパトロンとしての存在を示し、今でも深川祭りの連合渡御、各町会の神輿の行列の中で冬木の神輿はひときわ立派である。
横道に入ったらさすが冬木の地は材木のメッカ、「日刊木材新聞社」という木材関係専門紙の新聞社があった。


「もう待てない、冬木の神輿」というコピー。冬木の大きな神輿は緋色の飾紐で目立ち、本祭りでも他を圧倒している。


『日刊木材新聞』とはどんな新聞だろうか。一度は見てみたいが、定期購読は遠慮させていただきますか。


00:30:57 | datesui | |
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