Complete text -- "#382.まさに柔道日本"

09 April

#382.まさに柔道日本

柔道の五輪代表が決まった。2008年全日本選抜柔道体重別選手権大会の終了後、北京五輪代表の発表があった。女子の代表選手6人の顔見せがあったそうだが、この選手権大会で優勝した選手は52kg級の中村美里だけだった。ちょっと異様な状況で、これでは北京五輪が敗者復活戦になってしまう。

この大会が最終選考会ではあったが、代表決定に関してはこの大会の一本勝負でないことは承知できる。過去の実績の積み上げや選考委員の目利きもある訳で、その要素は当然必要だが、一方でその密室性と説明の拙さは相変わらずである。透明性を高めるために、山口香がポイント制を提唱していたが実にもっともなことだ。だが、十分な検討もされずに、まだ無理という意見で掻き消されてしまうに違いないだろう。

案の定、選考説明は言い訳に終始し、取ってつけたような条件を選考の理由にしているのは辟易ものだ。このような選考過程にならざるをえないなら、どうして事前に言っておかないのだろう。この大会は1つの選考要素で、過去の選考対象大会の成績、本番への出場経験、また本番への適性などが選考要素になり、判断の権限と責任は選考委員にあるというメッセージを発しておけば良いと思われる。そうすれば、谷亮子は敗れても選考されることになるのだ。

もっと心配は井上康生だ。決勝で一本勝ちをしたが、困ったことに内股を決めたことだ。井上康生は内股にこだわるほどの力量がないのに、不遜にも内股に美学もどきを抱いていることだ。世界はあの内股を井上のウィークポイントとして対策を練っているのが現状だ。出場枠はまだ未決定だが、世界は井上が内股を引っ下げて出てくるのを待っているのだ。秘かに北京対策として、朽木倒しや両手刈りの猛訓練を積んでいるようなら嬉しいのだが。


11:40:02 | datesui | |
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