Complete text -- "#449.江戸六地蔵めぐり? −東浅草・東禅寺−"

07 September

#449.江戸六地蔵めぐり? −東浅草・東禅寺−

巣鴨の真性寺のあとは東浅草の東禅寺だが、東浅草とはどのあたりか。いわゆる浅草といわれる浅草寺の雷門から直線距離で1kmチョット北に上がったところである。台東区ではあるが最寄りは意外にも荒川区の南千住駅だ。JRの常磐線と東京メトロの日比谷線が通っているので、巣鴨からはJR常磐線で南千住を目指すことにした。

巣鴨の駅に向かいがてら食事の算段だが、暑いのとお地蔵さまにお会いできなかったことで気が進まない。結局食事は摂らずにJRの山手線に乗ってしまった。山手線の外回りから日暮里駅で常磐線に乗り換えるのは今までにない感覚だ。巣鴨から南千住までの方向ベクトルの動きはおもしろいものがある。

南千住に着くと南に向い、今走ってきたJRの線路を越える。跨線橋の左側を見ると隅田川駅の構内が広がっている。隅田川駅といっても馴染みが薄いだろうが、JRの貨物専用駅だ。その貨物列車の編成作業をする広い操車場が見えるわけだ。橋を降りると左手に都バスの車庫が見える。ここからバスで東浅草へ行く。

バスが走っている吉野通りから横道へ入り、さらに狭い裏道に面して東禅寺はある。狭い道に突然東禅寺が現れるわけだが、お地蔵さんも一緒に現れるのだ。ちょっとこれにはビックリだが、お地蔵さんが東禅寺のすべてという感じなのだ。お地蔵さんに塀が申し訳にあるだけという趣だ。大きくて立派なことは変わりなく、お顔も穏やかなことも前の3つと変わりはない。当然なことだが持ち物も同じで、右手に錫杖という輪のついた杖を持ち、左手には如意宝珠という桃のような形をした珠を持っているのも同じだ。表に出て狭い通りの向こう側から写真を撮ろうとしたが、少し斜めに構えないとうまく撮れなかった。


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東禅寺のお地蔵さま。入ってすぐと言うより、道路に面してと言った方が正しいロケーションで鎮座している。品川の品川寺(ほんせんじ)は門の外、新宿の太宗寺は入ってすぐ、巣鴨の真性寺は不在と江戸六地蔵は居場所に恵まれない感がある。東禅寺は狭いので仕方ないが、親しみやすさにもこれでは度が過ぎているようだ。


16:32:36 | datesui | |
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