Complete text -- "#487.最強牝馬決定戦"
15 November
#487.最強牝馬決定戦
1970年に誕生した3歳牝馬のクラシック最終戦とした芝2400mのビクトリアカップが前身で、1975年にエリザベス女王が来日したのを機に来年からエリザベス女王杯と改名された。その後、競走体系の改正で1996年に3歳牝馬限定の秋華賞の設定と共に、エリザベス女王杯は3歳以上の牝馬とした最強牝馬賞決定戦という位置づけで、距離も芝2200mに短縮されて始まった。数えて33回になるが、経緯を考えれば実質13回というのが妥当だろう。この10年を見ると、メジロドーベル、ファインモーション、アドマイヤグルーヴ、スイープトウショウ、ダイワスカーレットという錚々たる名馬を輩出してはいるものの、反面予想は極めて難しく相当程度に手強いレースである。今年は海外から2頭の参戦があるが、実力も調子も全く不明。さらに難しくなるのか。
【 Wscランキング:エリザベス女王杯 】
◆Wsc: 64.5 ムードインディゴ R= 43、 RR= 67、 RT= 59、 D= -.7、 A= -.3、 H= 3.1
◆Wsc: 64.4 カワカミプリンセス R= 51、 RR= 62、 RT= 50、 D= -1.1、 A= 1.6、 H= -.3
◆Wsc: 57.1 レジネッタ R= 41、 RR= 62、 RT= 58、 D= -2、 A= -.1、 H= 2
◆Wsc: 56.8 エフティマイア R= 34、 RR= 68、 RT= 50、 D= -1.3、 A= .5、 H= -.3
◆Wsc: 56.2 トウカイルナ R= 31、 RR= 58、 RT= 60、 D= -.8、 A= -1、 H= 2.7
◆Wsc: 55.2 アスクデピュティ R= 36、 RR= 47、 RT= 54、 D= .6、 A= -1.2、 H= 8.3
以上がWsc55を超えた推奨馬
◆Wsc: 54.1 ポルトフィーノ R= 30、 RR= 51、 RT= 50、 D= .2、 A= .8、 H= 2.7
◆Wsc: 52.9 コスモプラチナ R= 36、 RR= 55、 RT= 64、 D= -2.5、 A= 2、 H= -1.8
◆Wsc: 50.3 リトルアマポーラ R= 42、 RR= 57、 RT= 51、 D= -2.7、 A= -.3、 H= 3.7
◆Wsc: 49.5 レッドアゲート R= 48、 RR= 51、 RT= 53、 D= -2.8、 A= .6、 H= 2.1
◆Wsc: 48.3 アルコセニョーラ R= 37、 RR= 48、 RT= 59、 D= -2.7、 A= -.7、 H= 2
◆Wsc: 47.7 ベッラレイア R= 51、 RR= 58、 RT= 45、 D= -4.7、 A= .5、 H= 1
◆Wsc: 40.6 ビエンナーレ R= 40、 RR= 48、 RT= 41、 D= -3.4、 A= 1、 H= -2.6
◆Wsc: 39.2 ピサノジュバン R= 19、 RR= 41、 RT= 65、 D= -2.9、 A= .3、 H= .7
◆Wsc: 38.8 マイネレーツェル R= 28、 RR= 48、 RT= 54、 D= -3.2、 A= -.4、 H= 1.8
◆Wsc: 24.4 レインダンス R= 37、 RR= 41、 RT= 41、 D= -6.5、 A= .6、 H= -.7
◆Wsc: 0 フェアブリーズ R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◆Wsc: 0 トレラピッド R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
・Wsc :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
・Rsc :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
・Hsc :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す
【 展望 】
このレースに至る順調な過程を考えると、ムードインディゴ、カワカミプリンセスが群を抜いている。そこへ実績を考慮すればカワカミプリンセスとなり、上昇力を加味すればムードインディゴとなろうか。格的には差があるが、この2頭の一騎打ちという想定だ。
これに続く勢力としては、レジネッタ、エフティマイア、トウカイルナ、アスクデピュティが有力だ。レジネッタは過程に甘さがあるが実績は十分、対するエフティマイア、トウカイルナ、アスクデピュティは経過が順調だ。傑出した2頭に対して、どこまで迫る馬が出るかというところだろう。
【 展開 】
コスモプラチナが逃げて、カワカミプリンセスがこれを追う。このあとに、ビエンナーレ、ポルトフィーノが追走して、この4頭で先頭集団を構成する。
そのあとは、レインダンス、レッドアゲート、エフティマイア、ベッラレイア、ピサノジュバンの5頭が、先頭集団をぴったりマークするだろう。
中段は、フェアブリーズ、トレラピッド、レジネッタ、ムードインディゴ、リトルアマポーラ、マイネレーツェルの6頭が、やや間延びした形で続くだろう。
後方は、アルコセニョーラ、トウカイルナ、アスクデピュティの3頭だが、緩やかな追走となるはずだ。
さて、動きだ。京都は3コーナーの淀の坂越えがある。坂は杉本アナウンサーの名調子の通り、ゆっくり下りなくてはいけないので、その前に好位に取りつく必要がある。4コーナーからの追い上げでも勝負できる末脚の持ち合わせていない馬は3コーナーの手前が1回目の勝負になる。エフティマイアやレジネッタはここで好位が取れないようでは圏外だ。4コーナーを回ってからは末脚自慢のトウカイルナ、ムードインディゴが動くが、ここで先頭集団と叩きあいに持ち込めないようでは勝機もない。
先行するカワカミプリンスは後ろの動きを見てから二の足的に仕掛けるが、格下だが末脚の強靭なアスクデピュティには注意が必要だろう。
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