Complete text -- "#39.ローテンブルグ?"

10 April

#39.ローテンブルグ?

ドイツの旅はハイデルベルクからローテンブルグへ向かった。ドイツは道が良いので、バスの旅は快適だ。おまけにバスもベンツだ。車窓からのドイツの野山が美しい。思わずドイツのメロディーが浮かぶ。ドレミー、ミソファー、ファラソーソファミー・・・。
ローテンブルグは、ロマンチック街道にあって小さいながら中心都市だ。ヴュルツブルグからフュッセンまで26都市を結ぶロマンチック街道(Romantische Strasse;ロマンティシェ・シュトラセとでも読むのだろうか)の北から6番目に位置している。ロマンチック街道には、ヴュルツブルグやアウグスブルグのような中世の大きな都市もあるが、ローテンブルグ、ディンケルスビュール、ネルトリンゲンのように中世の面影を色濃く残す小さい都市の方に人気があるようだ。中世の宝石と呼ばれるローテンブルグは、小規模な中世の都市の典型だ。街は分厚い城壁に囲まれていて、塔のある門から出入りする。地図を見てもわかるが、城壁から眺めても街の規模がわかる。とても小さい。出発前に調べた地図帳には小さい丸で載っていたが、この規模を目の当たりにすると、よく載せたものだと思いたい。
街中は中世ドイツ式の窓枠を縁取った建物や木組みの建築物の連続で、どこでシャッターを切っても絵になる。という訳で、今度はバッテリーの充電も毎日行なって、あたり構わず写真を撮ってみたところ、それなりの写真もあったが、悪くはないが同じような写真だらけになった。

塔のある城壁に登ってみた。街は、この高さの堅牢な城壁に囲まれている。


宿泊したホテルです。城壁のそばあり、木組みの美しい建物はいかにもロマンチック街道の雰囲気が漂います。でも、トイレなどの内部の設備は最新式なので、アメニティーやセキュリティはまず安心。


ローテンブルグの街並みですが、ごくフツーの風景です。似たような写真をたくさん撮ってしまいました。


どこでも絵になるローテンブルグでも、歩いているうちにイチオシのスポットかと思うところに出ました。


さらに奥の塔を中心にアングルを組替えました。


小さい街にしては立派な市庁舎です。ヨーロッパの都市は教会と並んで市庁舎が街のシンボルになっています。それにしても丁寧に良くできて建物です。

正面のピンクの建物は市庁舎の右隣りにあります。この建物の窓からからくり人形が見られます。午後9時になると時計の文字盤の左右にある窓から出てくる人形は、スウェーデンの将軍と市の代表で、酒飲み競争をします。この酒飲み競争に市の代表が勝ったので、スウェーデンの将軍を追い払うことができたそうです。深刻な話ですが、人形がとても素朴な造りなので、余計アハハと笑い飛ばすことができます。



今から400年ほど前、ドイツは宗教対立から三十年戦争という深刻な内戦に突入した。その上、ヨーロッパ中の国がこの内戦に介入したため大戦争に拡大してしまった。北方の大国スウェーデンもバルト海を渡って大軍で攻めて来た。ローテンブルグもスウェーデン軍に制圧されたが、街の代表者が酒飲み競争という一計を案じ、占領は回避された。



06:00:00 | datesui | |
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