Complete text -- "#44.恐竜とイルカ"

17 April

#44.恐竜とイルカ

木曜の13日、空模様が雨から解放されてようなので、出掛けました。
久しぶりの目論みは、上野の科学博物館を覗くことです。ちょうど、『ナスカ展 地上絵の創造者たち』も開催されています。

上野の山は名残の桜から、次の緑の季節への移行期でした。最近はどこへ行っても、平日でも、私のようにヒマな人たちで溢れています。
博物館の前の道は、多摩の間伐材で作った木の道でした。靴底への軟らかい感触が心地良かったです。雑木林の中を抜けて行ったら、懐かしい野口英世と対面でした。でも、いつも1000円札で見ているんですよね。

桜はおおむね散って名残を残すだけ。いつの間に木々はみどりに。

思ったより賑わっています。最近はオトコが増えました。定年後かリストラか。

これが間伐材によるウッドブロックの道。なかなか気持ちが良いです。

大昔は日本を代表する偉人だった。野口英世物語という映画なんか、学校の講堂で映写会があって、みんなで感動した。


さて、科学博物館の本館は改装中なので、D51の横に造られた臨時の入口からの入場です。
入場料が1400円、ちょっと高い。常設の500円が込みでも少し高いので、500円の常設だけにしようかと思いました。でも今日は、視察の意味もあるので、仕方なく1400円を払いました。
正面の車寄せのあるドームは工事中。どうなるのかな。この博物館の第4研究室の清水室長は近代日本建築の大家なので、ノスタルジック溢れるこの形は残してくれると思う。

で、今はこのプレハブの入口。



ナスカは、思ったより良かったでした。900円は適当だったと思います。
第1部は当時の人の生活と文化の再現は無難にまとまっていました。子供のミイラとか珍しいものもありました。また、「好戦的な人たち」という説明が気になりましたが、厳しい風土で僅かな水を求めて暮らしていたのでしょう。
第2部は、上空から地上絵の遊覧飛行が、大きなスクリーンで体験できます。これはなかなか、500円ぐらいの価値はありそうです。

一方、常設展が素晴らしかった。
「地球生命史と人類」と題した、宇宙の中での地球の歴史から始まり、地球と生命の歴史、更には生命の発展と人類の出現、そして人類の歴史が示され、とても楽しかったですね。単なるパネルの羅列ではなく、生物の見本や複製がとても良くできていて、日本の博物館も大したレベルにきたものだと思いました。
オトナでもいいですが、小中学生の皆さんには特にオススメです。館内には旗を持ったガイドさんがいるのですが、引率されているグループは、意外やオトナが多かったようでした。
物理化学系が弱いと思っていたら、特別企画展『湯川秀樹・朝永振一郎生誕百年記念展』が開催されていました。このふたりは同い年であるばかりでなく、中高同じ、京大では同級生なんですね。これもオススメ。

ミュージアムのもうひとつの楽しみは、食堂と売店です。
レストランはイマイチ。でも、廉価と空いているので長居してのオシャベリには最適の場所。
ミュージアム・ショップは改装中で仮店舗なのでしょうか、ちょっと弱体化してしまったようです。もともと恐竜とイルカという強力なブランドがあったので、ネクタイなどの関連のグッズが良かったのですが、全ての分野に満遍なくということで、ミュージアムのコンセプトというか個性は希釈されてしまったようです。
ゴムでできた恐竜が10匹ぐらい広口ビンに無造作に詰めた「恐竜瓶詰」は人気商品だったと思うのですが、見当たりませんでした。5年ほど前、恐竜瓶詰を3個もカレにねだっていた女の子がいました。1個1800円、カレは「1個にしろよ」なんて言っていましたが、女の子は「カワイイ〜」の一言で、諦め顔で払っていました。


06:00:00 | datesui | |
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