Complete text -- "#48.谷間でひと休み"

21 April

#48.谷間でひと休み

皐月賞では新しいヒーローが生まれた。石橋守である。レースの前から競馬週刊誌やテレビ番組で取り上げられていたものの、いまごろナゼという感じだったが、関係者の間では地道なところが好感を得ていたようだった。それが大方の期待を超えた活躍で見事G?を制覇したのだ。当のメイショウサムソンもデータ・ベースの見解では取り柄なしという評価だったし、6番人気というのもいかにも微妙だ。勝利ジョッキーインタービューでは更に絶好調、舌は滑らかではなく、視線は終始恥ずかしげに定まらず、最近の小生意気な小僧にツメの垢でも煎じて飲ませたい光景だった。本当に若造どもはもっと行儀良く、謙虚になれないものかと苛立って仕方がない。例えば桜花賞でテイエムオーシャンに騎乗した本田のように、「いやいや人気をいただいておりましてので・・」と、いただいておりましたという言葉には、馬券を買っていただいているお客さまという気持ちと取れた。本田優、佐藤哲三に加え、また好きな騎手がひとり増えてしまった。

という訳で、サクラも散って、サツキも終り、次は来週の天皇賞。そこで、今週は谷間の週となって気持ち一息入れておくのが良いと思う。また、クラシックの第2幕へ向けての準備も必要なときかと考える。
そこで、フローラSなのだが、、困ったことに出走予定メンバーは1勝馬だらけ。このデータ・ベースは1勝馬の能力算出はできないので、出てきたのは僅か6頭のデータ、これではどうにもならない。
ちなみにデータだが、モンヴェール:41.3、テイエムプリキュア:37.8、ロランラムール:34.8、ホウショウルビー:34.4、アイスドール:34.3、ヤマトマリオン:26.6、とスコアも信じられない低さで、検討に値するレースではないようだ。


そこで、気を取り直して、アンタレスSと参いろう。まずはスコアから。

◎フィフティーワナー 66.2→勝ちっぷり、先行力、末脚
○ヒシアトラス    64.8→最近の実績、走破タイム
▲フィールドルージュ 61.7→走破タイム、勝ちっぷり、末脚
△オーガストバイオ  55.7→走破タイム
△ウインセイヴァー  55.6→走破タイム、勝ちっぷり
△サカラート     55.1→走破タイム、先行力

実力馬のヒシアトラスに、末脚の良いフィフティーワナーとフィールドルージュの争いだが、フィフティーワナーは先行力もあり、展開に対する自由度から優勢か。その展開だが、強力な逃げ馬と最後方から追い込む馬が見当たらない。そこで、プライドキム、ピットファイターあたりが鼻を切り、ウインセイヴァー、サカラート、インタータイヨウ、フィフティーワナーがこれに続き、ヒシアトラス、フィールドルージュ、オーガストバイオ、カフェオリンポス、ヒカルウィッシュ、ドンクールサイレントディールが中段で固まり、この後にベラージオ、そしてアサカディフィート、エンシェントヒルという展開が想定される。3〜4角では、上位の有力馬はゴチャゴチャの激しい位置取りになるが、先行力あるフィフティーワナーが有利だろう。ヒシアトラスは今回も力まかせに出てくるだろうが、僅かに足りないか。


眼を陸奥に転じて、牝馬がコンセプトの福島競馬場での開催の、第3回福島牝馬Sを検討だ。早速、スコアだが、ここは潔く5頭。

◎フィヨルドクルーズ 49.6→走破タイム、末脚
○コスモマーベラス  47.7→最近の実績
▲サイレントアスク  47.4→勝ちっぷり
△チアフルスマイル  45.4→最近の実績
△ロフティーエイム  44.7→先行力

このレースも逃げ馬と追い込み馬が不在で、福島の小回りコース。団子で固まった展開になるだろう。そこで鼻を切るのは、スルーレート、スターリーヘヴン、タニノローゼということろか。ついで、ロフティーエイム、シュフルール、プリモスター、サイレントアスク、そのあとはアズマサンダース、ライラプス、テンイムホウ、ラドランファーマ、スズカローランの一団で、その後方にコスモマーベラス、レクレドール、プリンセスグレース、クロユリジョウが固まり、最後方にフィヨルドクルーズ、チアフルスマルとなることが考えられる。いずれにしても、先頭から殿まで、差のない展開で3角から激しいレースになるだろう。その中で末脚のあるフィヨルドクルーズが混雑を避けることができのが有利に展開するだろう。


06:00:00 | datesui | |
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