Complete text -- "#119.なぜか、2000m"

28 July

#119.なぜか、2000m

今週の重賞競走は、今年から企画された『サマー2000シリーズ』の第3戦、小倉記念だ。今のところ、七夕賞、函館記念が終って、メイショウカイドウとエリモハリアーが10ポイントでトップに並んでいる。ちょうど中間にきて小倉記念のあと、残りは札幌記念と新潟記念だ。JRAの地方競馬場のメインレースは「ナントカ記念」というレースになるが、そろって2000mという設定である。だから2000シリーズという企画が成立したわけだが、このへんの経緯を考えてみよう。

今でこそグレード制に基づく競走体系なるものが明示されているが、その昔はそんなものはなかった。とにかく1600m〜1800mが中心のレース番組が組まれ、バライティーは全くなかった。それもそのはず馬券の売上を目論むお上は、下々が馬券を買いやすいように変化は極力つけなかったようだ。だから、函館競馬場のように、芝で5通り、ダートで2通りのレースしかできないコースもあるのは理が通っている。
そこへ、日本人の真打ち意識として真打ちは最後なので少し長めにしようという意識がある。小学校のクラス対抗リレーでも、先生が「第1走者から第3走者までは1周、アンカーは1周半」と言うと、何の意味もなくワーッと盛り上がる。という訳で、各競馬場の真打ちレースの「○○記念」はちょいと長めの2000mになった。また、不思議な偶然だが、JRAの10の競馬場全てで実施できるのは、芝2000mだけという事情もある。

さて小倉記念は、シリーズ首位タイのメイショウカイドウが出てきた。早速、データ・ベースのお出ましだ。

 ◎ コンゴウリキシオー 68.5→最近の実績、タイム、勝負っぷり、先行力
 ○ スウィフトカレント 59.7→最近の実績、勝負っぷり
 ▲ サンレイジャスパー 58.4→最近の実績、勝負っぷり、末脚
 △ サザンツイスター  57.5→最近の実績、タイム
 △ メイショウカイドウ 56.6→末脚
 △ サイレントディール 56.1→タイム

今年になってから一皮むけ、勝ちパターンのできたコンゴウリキシオー、大崩れしないスウィフトカレント、サンレイジャスパー、重賞で安定した成績を続けているサザンツイスターを上位に挙げているが、メイショウカイドウの評価はどうしたことだろう。
データ・ベースは記憶力が良いのは当たり前だが、忘れても良いことまでしっかり憶えているようだ。去年の秋の天皇賞はビリの18着、その前の毎日王冠では17頭立ての14着をしっかり覚えているらしい。その反面、2月に佐賀で走っているが入力していないので記憶の対象外だ。逆に、サンレイジャスパーのように1000万クラスからの安定した成績の評価は、入力がされているのでお手の物になっている。
コンゴウリキシオーは確かな差のある上位だが、あとはダンゴで、13頭しか登録がない状況では4、5頭の推薦が好ましいのだが、6頭も挙げるみっともないことになった。

潔い推挙なら、コンゴウリキシオーとスウィフトカレントで、あとはナシだ。今度の日曜もこの2頭だけの馬券を買うことにする。

展開は、コンゴウリキシオーがハナを切る。そのあとを、スパルタクス、タガノマイバッハ、ニホンピロキースが一団で続く。それから、ダイタクアルビン、キーボランチがポツポツといて、中段の集団を、サイレントディール、メイショウカイドウ、ツルマルヨカニセ、サンレイジャスパー、サザンツイスターが構成する。後方は、スウィフトカレント、そして曲者ヴィータローザとなる。
小倉なので3コーナーから早めに動き、4コーナーでは一団だろう。そこから、何が出てくるか。


06:00:00 | datesui | |
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