Complete text -- "#142.枝豆と十五夜"

06 September

#142.枝豆と十五夜

先日、山形鶴岡の名産の枝豆、白山の「だだ茶豆」なる珍味をご馳走になった。何とも言えない甘味があって、実に美味しかった。枝豆にもグレードがあって、名の通ったものはさすがに違いがあった。
外国の方に枝豆をご馳走したら、大変美味しがったのを覚えている。枝豆は大豆であるのだが、これが大豆であることや、第一大豆が食べものであることさえ不思議に思う人たちである。スーパーの枝豆を茹でただけだが、大いに喜んでくれた。

枝豆について小学校のころの思い出がある。お習字の時間に「十五夜枝まめ」という課題があった。時間内にうまく書けなかったので宿題になってしまったので家で書いていたら、近所のオヤジが「粋なこと書いてるね」と言ってきた。学校の教科書のお手本だと言ったら、なおびっくりして、「先生も喉が乾くだろうな」と言って行ってしまった。その日は何度もチャレンジしたが、枝という字の右払いがうまく書けなかったことが今でも思い出す。でも、それ以上に近所のオヤジのことばが残ったようだ。枝豆も十五夜ということばと一緒になると、次はビールとなるのが人情だろう。小学校の教科書とは言え、その雰囲気だけは後世に残して欲しいものだ。
一方の十五夜だが、今年はなぜか10月6日だ。やはり、枝豆の美味しいときの方が相応しい。


06:00:00 | datesui | |
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