Complete text -- "#202.健康の青い鳥"

15 February

#202.健康の青い鳥

昨日14日はバレンタインデーで、春一番も吹いたそうだが、実は去年のちょうど昨日、このブログが始まったのだ。だが、退役軍人の身にとっては健康診断という最も大切なイベントの日でもあった。去年は健康診断で指摘されたことを長い間放っておいた祟りか、入院手術という療養の年になってしまったからだ。まあ、未納の税金を追徴されたようなものだと思っている。そこで、今年は健気にも健康診断に出掛けた訳だ。以前は検査の場で「医師の診察を受けてください」などと言われたものだが、今回は聴力が弱っている以外はその場で言われることはなかった。でも以前検査で指摘されたときは、「お前だって医者だろう、中途半端なこと言わないで治るようなことをしろ」などと思って、あんな医者の言うことなんか聞くもんかと癇癪を起こしたものだった。だが、その癇癪が去年の療養生活に繋がったのかも知れないので、今回は神妙な気持ちで検査や診察を受けた。

思い起こせば、小さいころは虚弱体質だったものが、どうにか生き長らえてきて人並みな生活ができるようになっていた。それどころか健康診断での数値は意外と良い状態で納まっていたのだ。小さいころのことを思ってか、酒もタバコもやらなかったが、それ以上に食べる力がひとより弱いようことが良かったように思える。
加えて運動するのが億劫で、「なるべく食べない、なるべく動かない」という縮小均衡型の健康に徹しようとしていた効果かどうかわからないが、結果の数値だけは自慢のタネにさえなった。どうも、健康診断というのは、元気過ぎて健康から足を踏み外しそうなヤツ向きの検査かと思え、こちらはやっと生きているのだから引っ掛かるハズがないと高を括っていた。

ところが去年の大事件で、運動をしないと老化も早まるという認識に立てたし、なによりも術後の回復のための運動に精を出してみて、新しい励みをいただいたような気持ちにもなれた。という訳で、漠然とだが健康の大切さもわかり、健康は斜に構えて取り組むものではなくて、真っ向から向き合うものだと言うこともわかった。だが、長年逃げまくっていた罰か、神様は健康の本質を簡単にはわからせてはくれない。少しずつ健康の状態に近づいているハズなのだが、近づくにつれて姿、輪郭が益々ぼやけてくるのはどうにも困ったことだ。


06:00:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)