Complete text -- "#337.本人にあらず"

15 January

#337.本人にあらず

家内と一緒に郵便局へ出掛けた。別に仲の良いところを他人に見せようとしたわけではない。家内が私名義で何かの掛け金をしていて、それが満期になったのだが払い出すには本人である確認が必要とのことだ。

ところが本人が本人である証が必要なので自動車運転免許証を見せたら、コピーをとってどこかへ送って確認をすることになった。お待ちくださいといわれて待つこと15分、これでは確認できませんということになってしまった。文字が違うとのことだ。そう言えば昔は本当の字を使うとコンピュータではエラーになったので、仕方なく一般に良く使われている文字を書いていた。その掛け金の証書も一般的な文字で書かれていたので、その後本当の字に書き換えた運転免許証の字とは違っていたので確認不可となってしまったようだ。

窓口の方は制度上のことで申し訳ないと一生懸命謝るのだが、どうにも不思議で仕方がない。目に前の窓口の方は本人と認めているのに、遠く離れたところで私の顔も見ていない人に「あなたは本人ではない」と断定されてしまったのだ。自分自身を否定されるとは、61歳になるまで体験したことはなかった。


21:00:36 | datesui | |
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