Complete text -- "#370.ツマラナイの3乗"
18 March
#370.ツマラナイの3乗
テレビの出演者が突然、「僕って、気持ち悪いって言われるんです」と言って、さそり座AB型のせいにした。確かに気持ち悪いと言われたあとから、生まれ月日の星座と血液型を言われれば、星座や血液型もそのように聞こえてくるかもしれない。また、組み合わせによってはその効果が増幅されることもあるだろう。どこの誰が決めたか知らないが、星座、干支、そして血液型の占いは楽しめるように極めて上手にできている。星座や干支は、身近な動物や什器に例えて性格などを言い表していて親しみやすく、また選択肢もそれぞれ12通りと扱いやすい数になっている。また、血液型は元をただせば医学的な知見のはずだが、血液型間の輸血の可否などは風化してしまい、今や専ら占いでの登場になってしまっている。こうして、星座、干支、血液型の中から2つ、3つと重ね合わせると更に多様な展開が可能でより面白さが増してくる。
なにより面白いのは、外見などとの大きな食い違いだろう。物凄くデカくてゴッツイ奴が「おとめ座でうさぎ歳」だったりすると思わず失笑してしまう。当の本人もどこかでウケたことを知ってか、自己紹介では必ず「おとめ座うさぎ歳」を告げるそうだ。また、しし座、寅歳、加えてO型となると、社長なら良いが課長ぐらいだと課員が大変だろう。ふたご座、AB型という組合せはマルチ人間とか言われているうちなら害もないが、二重人格のようなことを言われ出すとチョイト危ない。さる歳が加わったりすれば、さらに増幅しそうだ。
ところで、戌歳(いぬどし)、てんびん座、A型、というとどんな性格を思い浮かべるだろうか。ナニを隠そう私なのだが、傍から見ると機転や融通が利かないツマラナイ奴と見られているに違いないと思っている。
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