Complete text -- "#397.やはり、したたか"

10 May

#397.やはり、したたか

中国の胡主席が訪日を終えて帰って行った。訪日前の聖火リレーでは中国留学生の狼藉に暗澹たる気持ちになっただけに日が迫ると気が重くなった。何を言われるのか、また弁解に追われるのか。いや、今回は油田やギョーザがあって、こっちが攻める番なのだが何か言うと「オリンピックを妨害するのか」とか「洞爺湖サミットが失敗してもいいのか」などと逆に脅されそうな気もするのだ。その上パンダが死んで、パンダ外交という切り札まで生じてしまったのだ。当の福田首相の心中を察するに余りあるものがある。

ところが来日しての胡主席の発言は意外という印象すら受けてしまった。もっとも江沢民と同様の認識をしていたことに間違いがあったのだが、構えていただけに安心してしまった。何がどうということではなく、福田さんも返答に窮することだけはなかったようである。

だからと言って、具体的な成果はあったのかと言われると何もない。台風が上陸したが被害はなかったという不幸中の幸いで安堵しているというのが本音だろう。もし中国側がこの辺の落としどころを読み切っての訪日だったら、さすが中国、したたかな外交にしてやられたという気持ちだ。


23:22:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)