Complete text -- "#404.アマゾン遊び"

25 May

#404.アマゾン遊び

アマゾンで本を買うと、アマゾンのサイトの中にマイストアというタブがあって、関連図書のお奨めをしている。「**を買われた方は次の△△も買われています」という但し書きがついて、関連図書がいくつか画像付きで紹介されるのだ。

初めはどうでもいいことと思っていたが、いろいろ想像しながら見ていくと、これが結構おもしろい。今、マイストアの先頭は、菊澤研宗著『組織の不条理−なぜ企業は日本陸軍の轍を踏み続けるのか−』という本が出ている。総務省統計局の『世界の統計』2006年度版の購入された方という但し書きがついている。『世界の統計』などという本を見るヤツは何で組織の不条理を考えたのだろうか。世界の鉱工業生産指数が133に対して日本は106ということを読んで、日本の企業の組織は旧軍部さながらの状態なのかも知れないとでも思ったのだろうか。

岩波新書の『神仏習合』や『中世神話』という2冊のお奨めが出たときは『日本史リブレット 中世の神と仏』を買ったことによるもので、バックスミンスター・フラーの『宇宙船地球号の操縦マニュアル』を買ってみたところ、同じフラーの『宇宙エコロジー』のお奨めがマイストアに載った。

そこで、松井今朝子の『仲蔵狂乱』と、D・オシアの『ポアンカレ予想を解いた数学者』を注文してみた。同梱で届いたので、マイストアにはお奨めの本でどんなモザイクができるのか楽しみになった。待ち望んだ翌日にマイストアが更新された。
トップは相変わらず『組織の不条理』だったが、2位以下に『奴の小万と呼ばれた女』や『東州しゃらくさし』などの松井今朝子の著作がズラーっと並んだ。これはさもありなんというところだが、ポアンカレを買った人の本の登場はなく、期待していたモザイクにはならなかったのだ。やはり、数学の本なぞ買う人は変わり者でモザイクにもならない少数派なのだろう。

以前『こんなに役立つ高校数学』を買ったとき、重村智計著『朝鮮半島核外交−北朝鮮の戦術と経済力−』が出てきたときはさすがに唖然とした。


00:10:02 | datesui | |
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