Complete text -- "#433.アクを掬う"
04 August
#433.アクを掬う
先日、神楽坂のお寿司屋で適当な話題で気楽な話をしていたら、色の話になった。色は実にいろいろな色があるもので、新橋色なんて色まであるということになった。すると、神楽坂色とかということになり、お店の名前の色はということになった。すると、ノリの良い大将が「アクの強い色でしょうね」と、イイ反応をみせてくれて、「まっ、野菜もアクがあるから美味しいんですよ」ということを教えてくれた。さらに大将、「肉や魚のアクは1回沸騰させないと出てこないんですね」、「で、それをサッと掬ってあげないと、もとへ戻っちゃうから目が離せませんね」。と言ったあと、今度は満面の笑顔で隣の若い衆の方にも向かって笑顔でいった。「人も同じでね、沸騰させっぱなしじゃダメなんですね。目を離さず、アクを掬ってあげなきゃ育たないね」
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