Complete text -- "#440.江戸情緒、深川祭り"

18 August

#440.江戸情緒、深川祭り

17日は深川の富岡八幡宮のお祭りのクライマックス、神輿連合渡御が執り行われた。「神輿深川、山車神田、だだっ広いのが山王さん」と江戸三大祭りのそれぞれの特徴が語られているが、深川のお祭りは神輿だ。そのお神輿が氏子の町内を練り歩くものだが、今年は3年に1度の本祭であるので各町会より56基の神輿が勢ぞろいするのだ。朝の7時半に八幡宮前を出発して、8キロのコースを2回の休憩を挟み1日かがりで回ってくる。江戸の昔、この地に隠居していた紀伊国屋文左衛門が奉納した巨大神輿に始まるものだが、そこへ木場の木遣り、辰巳芸者の手古舞が加わり、さらに辰巳芸者が神輿と担ぎ手に水を掛けたことから、今に伝わる「水掛けまつり」となった。

午後の1時過ぎ、先頭の神輿が最終ストレッチの永代通りに入ると渡御は最高潮に達する。角々で大掛かりな放水があり、それに応えて担ぎ手も「揉んで差して回す」というパフォーマンスを披露する。小さな神輿ならできようが、大きな神輿で行うには日頃の練習も必要なハズだ。こうして、56基の神輿が通り過ぎるには2時間半の時間が必要だ。


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最近は女性の担ぎ手が多い。20〜30%は女性のようだ。神輿担ぎはもともと力自慢のパフォーマンスで、危険が伴うことなのだ。後ろの方でピースサインなんか出している場合ではない。前の白髪のおじさんも、いつ潰れはしないか気が気でなかっただろう。


神輿のあとに続く支援部隊。交代要員を準備しなくては担ぎきれない。長い渡御なので担いでいる人数の5倍は必要か。


世界遺産候補の奥州平泉から渡御に参加があった。平泉のお祭りも水掛けまつりとのことが縁のようだ。今、まさに差そうというところで、水掛けのサービスも力が入ってきた。


12:27:22 | datesui | |
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