Complete text -- "#499.こんどこそ、一騎打ち"

19 December

#499.こんどこそ、一騎打ち

60回を迎える朝日杯フューチュリティ・ステークス、この呼称になったのは2001年からで、それまでは「朝日杯3歳ステークス」と呼ばれていた。1949年に開設されたこのレースは、クラシックの登竜門の役割を果たしてきて、多くの名馬を輩出してきたものの、最近はクラシックへの影響が薄くなり、特に、この10年クラシック優勝馬は巣立っていない。まったく淋しい限りであり、レースの名称であるフューチュリティ、前途、将来の意味を考えると皮肉さえ聞こえてくる。
さて、今年もフルゲートの16頭だ。傑出馬が不在もあってのことだろうが、淋しいレースよりは良いだろう。好レースを期待したい。


【 Wscランキング:朝日杯FS 】
◆Wsc: 64.7 セイウンワンダー    R= 54、 RR= 63、 RT= 67、 D= 1.6、 A= -1.6、 H= 6.1
◆Wsc: 64.3 シェーンヴァルト   R= 58、 RR= 70、 RT= 66、 D= .2、 A= -1.4、 H= 6.8
◆Wsc: 58.7 ホッコータキオン    R= 53、 RR= 61、 RT= 57、 D= -.2、 A= 1.9、 H= 0
◆Wsc: 57.9 フィフスペトル     R= 47、 RR= 66、 RT= 47、 D= 1.6、 A= -.1、 H= 2.3
◆Wsc: 57.7 エイシンタイガー   R= 55、 RR= 60、 RT= 55、 D= -.5、 A= 0、 H= 1.6
以上がWsc55を超えた推奨馬
◇Wsc: 53.9 ミッキーパンプキン  R= 40、 RR= 60、 RT= 51、 D= 1.6、 A= 1.6、 H= 0
◇Wsc: 51.9 ブレイクランアウト  R= 50、 RR= 58、 RT= 50、 D= -.8、 A= .3、 H= 3.2
◇Wsc: 49.0 ゲットフルマークス  R= 41、 RR= 59、 RT= 45、 D= -.7、 A= 3.4、 H= -.6
◇Wsc: 48.2 ツルマルジャパン   R= 38、 RR= 51、 RT= 54、 D= -1.5、 A= 2.4、 H= -1.8
◇Wsc: 45.8 ピースピース     R= 47、 RR= 54、 RT= 52、 D= -3.7、 A= -1.9、 H= 4.6
◇Wsc: 42.5 オメガユリシス    R= 32、 RR= 60、 RT= 29、 D= .5、 A= -.8、 H= 4.4
◇Wsc: 37.4 トウカイフィット   R= 37、 RR= 46、 RT= 46、 D= -3.9、 A= 1.3、 H= -1.6
◇Wsc: 36.9 ブラストクロノス   R= 36、 RR= 43、 RT= 49、 D= -3.6、 A= 2.7、 H= -1.4
◇Wsc: 31.1 トップオブピーコイ  R= 33、 RR= 38、 RT= 42、 D= -5.5、 A= -.2、 H= -2.4
◇Wsc: 05.1 トレノパズル     R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0
◇Wsc: 05.1 ケンブリッジエル   R= 0、 RR= 0、 RT= 0、 D= 0、 A= 0、 H= 0

   ・Wsc  :ウィニング・スコア→上位入着の可能性を示す総合指標で以下の指標から算出
   ・Rsc  :レースの実績→過去1年6か月を遡ったレースの実績を示す
   ・RRsc :最近の実績→6か月以内の直近3レースの実績を示す
   ・RTsc :タイム→最近のレースでの走破タイムを示すスコア
   ・DfWL :勝っぷり→勝った馬はどれだけ突き放したか、負けた馬はどこまで粘ったかを示す
   ・Asc :先行力→先行した実績を示すスコアで、高いほど先行している
   ・Hsc  :末脚→上り3ハロンの馬群の中で相対的に前に出たか後退したかを示す


【 展望 】
セイウンワンダーとシェーンヴァルトの一騎打ちの様相だ。確か先週もそんなことを言ってしまった。結果は1勝馬のブエナビスタの快勝に終わって、面目は全くなかった。今周もそうならないことを祈りつつ、検討を進めよう。
実はこのレース、重賞勝ちが4頭もいる豪華な布陣何だが、京王杯2歳S優勝のゲットフルマークスは14番人気、フィフスペトルは仕上がり早やのイメージの強い函館2歳Sのためか、この2頭には触手が伸びないようだ。そこで、残りの2頭である、新潟2歳Sのセイウンワンダーとデイリー杯のシェーンヴァルトに注目があつまることになった。確かにこの2頭、実績に加えタイムも優秀で、勝ちっぷりも悪くはない。共に1600mの重賞を勝っているので、距離の心配もない。

そこで、この2頭に割って入る馬だが、ホッコータキオン、フィフスペトル、エイシンタイガーの3頭が上がる。一番有力なのは、フィフスペトルだ。前走の京王杯ではゲットフルマークスの2着と不覚をとったが、あれを勝っていれば、上位2頭と三竦みになったかもしれないのだ。ホッコータキオンとエイシンタイガーは、やや勝負付けの終わった感もあるが、安定性があり、2歳の気まぐれがあったりすれば、たちまち上位へ食い込むことも考えられる。

だが、ここはフューチュリティ・ステークス、前途有望な若駒に勝って欲しい。見事な一騎打ちを期待してやまないのである。


【 展開 】
逃げるのは、ゲットフルマークスか。次いで、ブラストクロノス、ツルマルジャパンが追走となるだろう。この後の先行グループは、ホッコータキオン、ミッキーパンプキン、トウカイフィットだろうが、内枠のミッキーパンプキン、トウカイフィットも先頭集団に加わる可能性もある。
中段は、ブレイクランアウト、エイシンタイガー、トレノパズル、ケンブリッジエル、フィフスペトル、トップオブピーコイの6頭が進むだろう。
後方は、オメガユリシス、シェーンヴァルト、セイウンワンダー、ピースピースの4頭が控えることになる。
シェーンヴァルト、セイウンワンダーの2頭は静かにマークしあいながら進むことになる。

中山の2歳戦なので、動きは早いだろう。3、4コーナーの中間から、シェーンヴァルト、セイウンワンダーの2頭は人気も背負っているので先頭集団に取りつくだろう。直銭の入口からは叩きあいの体制に入り、坂上で抜き出た方が勝ちということになろう。この筋書きが崩れると、伏兵が頭をもたげることになる。3コーナーからの無理な攻め上がり、無用な競り合い、絶対的な強さなど持ち合わせてはいない2頭なので、波乱もあるだろう。


21:50:37 | datesui | |
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