Complete text -- "#515.下谷七福神巡り? −恵比寿・飛不動正宝院−"

25 January

#515.下谷七福神巡り? −恵比寿・飛不動正宝院−

少しご無沙汰になってしまった下谷七福神巡りを再開しよう。ここまで5つの祠を踏破してきた。次は飛不動正宝院だ。5つ目の朝日弁天堂を出て、東の国際通りへ向かう。国際通りと言ってもゆかりの国際劇場がなくなってしまったので、通じないかも知れない。その国際劇場は1982年に閉鎖されてしまったが、SKD、これも昭和の遺物になってしまったが松竹歌劇団といって立派なレビューが掛かっていた。往時は国内有数のホールで、ダイアナで大ヒットを飛ばしたあのポール・アンカの来日ショーは国際劇場で執り行われたのだ。

その国際通りを渡って左手の道を入ると、飛不動正宝院がある。下谷七福神の寺社は概して静かで人気もないのだが、このお寺は活気がある。まず境内に掲げられた数多の提灯だ。それに飛不動と書かれた真っ赤な幟の列。これだけでも大いに活気ありと感じられる。だが、ここも例外なく人気はない。本堂の左手に小さいがまとまりの良い祠があり、恵比寿様が祭られている。ここもお賽銭をあげて、静かに拝んでみた。

このお寺は真言宗だそうだ。その昔、住職が本尊のお不動様を大峰山に置いて修行をしていたところ、本尊がひとりで飛んで戻ってきたことから飛不動の名がついたとのことだ。境内には本尊の飛不動のお不動様、七福神の恵比寿様の他、六地蔵やなんやらいろいろなものがあり、商売の道を探っているようにみえる。その気持ちが提灯や幟にも表れているようで、お寺とは言え座して死を待つというより好感がもてる。

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飛不動正宝院の境内。提灯と真っ赤な幟が迫力満点、ヤル気が伺える。右は恵比寿様の祠。提灯と幟とは好対照で品良くまとまっている。


23:34:40 | datesui | |
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