Complete text -- "#23.イチゴの季節"

16 March

#23.イチゴの季節

イチゴを食べて思った。イチゴって、いつがの季節なのだろうか。2月ごろだろうか。昔は、4月から5月にかけてが旬というか、そこでしか食べられなかったと思う。今の子供たちに冬の果物はと聞いたら、間違いなくイチゴと答えるだろう。同じようなものにきうりとトマトがある。これも夏のものだった。今は一年中食べられるが、ひと昔前までは、秋になってしまうと申し訳程度のきうりしかなくなってしまい、夏が懐かしく感じられたものだった。ビールだってそうだった。今では冬でも「最初はビールから」となるが、ビールは夏の飲み物で冬にビールなんて考えられなかったのだ。ビールの宣伝でさえ5月ごろからやっと新聞に載ったものだった。
でも、恐らく一番ビックリされるのが、カレーだと思う。何と、カレーは夏の料理だったのだ。小学生だったころの雑誌のQ&Aに、「夏になるとなぜカレーを食べるのですか」という質問があった。今なら意味不明の質問だろう。でも当時は誰しもが納得のいく質問だったから、なおさら不思議だ。因みに答えは「夏になると食欲がなくなるので、辛いもので食欲を増すようにします」とのことだった。
こうしてみると、夏の食べ物や飲み物が、夏以外にも広がったように思える。アイスクリームや氷の入った飲み物など、例はたくさんある。理由は、暖房や家屋構造のよって、冬の環境を平常化したものと考えるのが妥当だろう。では、逆に冬の食べ物の広がりはどうだろう。例えば、鍋焼きうどんを夏に食べる、これはどうみてもあまり広がらないように思える。

06:00:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)