Complete text -- "#25.ツキのある日"

20 March

#25.ツキのある日

17日の金曜日、少し風が強かったですが、お天気が良かったので横浜に足を伸ばしました。みなとみらい駅のそばにある横浜美術館を目指しました。先回の新日曜美術館で取り上げていた『長谷川潔展』が名目上のお目当てです。本心は初めての横浜美術館へ入ってみることと、まだ開通以来未体験が続いている「みなとみらい線」の乗車です。出発にあたって豊洲からの経路を考えると、まずJRで横浜まで行って、それからみなとみらい線に乗り換えることが普通の発想ですが、ネットで調べたら東急東横線を使うのが一番安いことがわかりました。つまり、豊洲から有楽町線で永田町へ出て、半蔵門線に乗り換えて渋谷に行きます。そこから東急東横線はみなとみらい線直通ですから、一気に目的地へ到達です。ところが、この経路は安いだけではなく、乗り換え回数も一番少ないことが判明しました。さらに東横線は特急もあって、しかもみなとみらい駅にも停車します。何かすごく得をしたような気分で向かうことができました。
みなとみらい駅はエスカレータがよく完備されていて、横浜美術館まで楽にいけます。駅の出口を出ると、すぐ目と鼻の先です。大きな立派な建物です。となると中味が心配になります。

横浜美術館の正面です。堂々として白亜の殿堂、という雰囲気です。


『長谷川潔展』は銅版画ですので、作品は小さいのですが点数が多く、思ったより長い時間が楽しめます。時間がたっぷりあるとき向きの展覧会です。でも、どの作品も素晴らしく眼を凝らして観ていると作品の大きさを忘れるほどです。今回の目玉の「マニエール・ノワール」は絶えてしまっていたヨーロッパの伝統手法でしたが、日本人の長谷川が再現したもので、その漆黒はナルホドと言わせる奥深さがあり、まるで水墨画の白の部分のように感じました。展示されている作品も良かったのですが、ここの美術館は学芸員のサービスが素晴らしく、パンフレットや入門用のレリースなど、気配りの良さが目立ちます。常設含めての1000円はお徳です。その上、企画展と常設展との館内スタンプ・ラリーみたいなお遊びがあって、スタンプを集めてミュージアム・ショップへ行くとご褒美がいただけます。早速、スタンプを提示したら、長谷川潔のマニエール・ノワールの作品『小鳥と胡蝶』のポストカードがいただけました。丁度、買おうか買うまいか迷っていただけに、実にありがたかったです。

そんな具合で、気分良く帰ってきて、パソコンを開いたら、「WBC、日本準決勝進出」なんというニュースが飛び込んできました。何と、アメリカがメキシコに負けてしまったんですね。いや〜、ツキのあるというのは本当に恐ろしいことで、アメリカまで届くんですね。アメリカは、例のデビットソン審判の再度にわたる活躍もあったらしいですが、メキシコのガンバリの前には効果がなかったようです。本日は頗る良い1日でした。

日曜日は、その続きのWBCの韓国戦あり、競馬あり、相撲ありで、どこにも出掛けずにテレビにしがみついていました。WBCはツキから勢いが生まれ、ゲーム自体のツキはなかったものの、上原の持ち応えが実を結び、終わってみれば圧勝でした。韓国にとっては後味の悪いことでしょうが、これは反則でも判定の問題でもなく、事前に確認された厳然としたルールですから、致し方ありません。
注目したいのは、王ジャパンに知的進歩があって、不調の福留を下げたことです。監督の王は現役のころ首脳陣から信頼されることによって、重責を果たしてきました。だが、福留如きの実力では、その重責はそのまま順圧になるだけで潰されてしまっていました。王はそこに気づいたようで、福留対策をとり対韓国3連敗を免れました。対照的にアテネの無能な首脳陣は、オーストラリアに無策で臨み、同じ負け方を2回続ける愚行を犯しました。まっ、3回やれば1回ぐらい勝つだろうと言われかねませんが、3度目の正直で、とにかく勝つことができました。
次は21日の決勝ですが、学んだことを生かすなら、3番イチロー、6番福留、9番今江でしょう。そして、1番は川崎の抜擢でしょう。どうしても勝てそうもない相手なら、元に戻して玉砕という最初から言い逃れ的な打線も、伝統的な野球指導者の好みですので、十分考えられと思います。

ところで、今回はデビットソン審判の活躍はなかったようです。試合前は、宿敵韓国と天敵デビットソン審判の2つの敵なんて言われていましたが、杞憂で終わりました。アメリカが出ていないので気持ちがのらないこともあったでしょうが、それより日本も韓国も区別がつかなかったのでしょう。きっとアメリカしか知らないアメリカ人の典型で、アジアの地図を持ってきて日本と韓国を指させたら、日本はフィリピン、韓国はマレーシアなら上等で、インドを指すかも知れません。そんなデビットソン審判はアメリカしか頭にありませんから、キューバは大嫌いでしょう。ひょっとしたら物議を醸すようなキューバ不利の判定を堂々とするかも知れませんね。
06:00:00 | datesui | |
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック
DISALLOWED (TrackBack)