Complete text -- "#33.春のデータ物語"

31 March

#33.春のデータ物語

先週の高松宮記念では、聞けないと思っていた宮川泰作曲のファンファーレが聞けてしまった。とんでもない勘違いをしていたようで、お詫びをする次第だ。でも、テレビのアナウンサーも一言ぐらい言えばよさそうなものだが、競馬番組の文化性の低さを感じてならない。また、JRAにも、演奏者に喪章も付けて欲しいとお願いしたかった。そのせいにする訳ではないが、高松宮記念は完敗だった。
さて、春の競馬はどうしてもクラシックに眼が行ってしまう。古馬のレースは陰になりがちだが、データで議論できる部分が多く、検討甲斐のあるレースが揃っている。今週の2レース、大阪杯とダービー卿チャレンジトロフィーは、まさしく検討の楽しさ一杯というところ。今週も早来のデータ・ベースが吐き出す妙な情報をたよりに検討を進めてみる。

まずは大阪杯、これは見どころが多い。データも適当に揃って検討が楽しい。
データ・ベースによると、◎ローゼンクロイツ、○カンパニー、▲アサカディフィート、△シルクフェイマス、△アグネスシラヌイ、という結論になった。意外と、スズカマンボ、アドマイヤジャパン、マッキーマックスの評価が低く、逆に、カンパニー、アグネスシラヌイが好評価だ。
またデータ・ベースによる展開は、メジロマントルが逃げ、シルクの2頭とマーブルチーフが先団、アドマイヤジャパンがすぐ後に付け、アグネスシラヌイやスズカマンボなどは中段に陣取り、ローゼンクロイツ、ローマンエンパイア、カンパニー、アサカディフィートが後方に控え、やや縦長の展開を予想している。
さて、その先は、シルクフェイマスやアドマイヤジャパンは4コーナー前から先頭を窺うが、後方集団の中からはマッキーマックス、スズカマンボが早めに動き、ローゼンクロイツとこれをマークする一団が次に動くが、カンパニーとアサカディフィートは最後に動く模様、と考えられ、スズカマンボは動きどころが遅れると勝機はなくなる。
そこで、データ・ベースに物申せば、カンパニーが評価されているが、勝負での非力さは否めない。また、アグネスシラヌイも欠点が少ないだけで、掲示板には載るだろうが馬券の対象にはならないと見たい。逆に、アドマイヤジャパンはジャパンカップ11着だったが、2分23秒2の走破タイムは非凡だ。また、上がり調子のマッキーマックスもここ勝てば一気に本番まで駆け抜けるかも。ただ、2000mという距離を考えると、ここではマッキーマックスよりアドマイヤジャパンをカンパニーの代わりに据えたい。

ダービー卿CTに参ろう。これも本番のレース観戦より検討の方がおもしろそうだ。
データ・ベースは、◎インセンティブガイ、○コスモシンドラー、▲メテオバースト、×キングストレイル、△ニューベリー、△カフェオリンポスを指定してきた。この結論はかなり同意できる。テレグノシスなんかを全く嫌っているところが頗る気持ちが良い。
データ・ベースが示した展開は以下のとおりだ。ニシノシタンが行き、グランリーオがすぐ後ろにつける。そのあとにインセンティブガイ、ニューベリーなどが続き、中段はメテオバースト、カフェオリンポス、キングストレイル、コスモシンドラーが位置を占める。後方にはテレグノシスやキネティクスが控える。
有力馬は先行グループに多いため、3〜4コーナーでの動きの激しいレースなるだろう。死角の少ないインセンティブガイだが、ゴタゴタを避けての早めの先頭が裏目になるのが心配だ。格下からの挑戦のコスモシンドラーは距離に不安もあるが、勝負どころで上手に抜けられれば金星もあるだろうし、早いタイムの勝負になればもっとおもしろい。メテオバースト、キングストレイル、ニューベリーは力量が安定していて確実性が高いが、同じようなマークの掛け合いになり、展開が微妙だ。中段より前に有力馬が集まっているので、展開有利は後方のテレグノシスになるが、そこまでの力が果たして残っているか。


06:00:00 | datesui | |
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