Complete text -- "#73.ザルツカンマーグート?"

29 May

#73.ザルツカンマーグート?

オーストリアの湖水地帯がザルツカンマーグートだ。ザルツブルクからウィーンは向かう途中、ややザルツブルク寄りのところにある。古来、王侯貴族の保養地として愛された景勝地だ。今回のザルツカンマーグート巡りは、モントレー、ザンクトギルゲン、ザンクトヴォルフガングの3か所だ。ザルツブルクからのバスは、まずモントレーに入った。

モントレーは山の中の湖にある観光地という雰囲気で、まず空気、次いで山水の景色、そしておとぎ話のような街並みがきれいだった。純然たる景色だけの観光地で、政治的、宗教的、産業的、そして文化的な話題に乏しい街らしく、説明好きで良く説明してくれていたガイドさんも苦戦していた。というのも、話題はただひとつ、サウンドオブミュージックのマリアとヨラップ大佐が結婚式を挙げた教会が唯一のトピックなのだ。だから、何回も説明してしまうことになり、ガイドさんご自身で恐縮していた。だがこれも、本来はザルツブルクの大聖教で撮影したかったのだが、許可が得られずやむなくモントレーの教会になったそうだ。
早速、その教会を目指す。中は小さいが清楚で安心感の漂う空間だった。仲間の一行に、教会に入ると必ずお祈りをしている人がいるので、外に出たところで聞いてみたら、奥様に誘われて入信したとのことだった。ヨーロッパを旅するとき、お祈りをしている信者の方を見ると少しだが羨ましくなることがある。なんと言っても、この文化は全てキリスト教がもたらしたものと言っても過言ではないからだ。
湖岸に来た。雨で少し煙り気味なのが残念だが、シスレーの絵に出てきそうな風景だ。日が差していればそれこそ見事な印象派だ。

ザルツブルクの雨がここまで降っていた。煙った景色も、さながら西施の如く、雨でもまた一興というところか。象潟や雨に西施がねぶの花。


モントレーの街は典型的な観光地、色とりどりのメルヘンチックな建物が並ぶ。


モントレーの教会。サウンドオブミュージックで、マリアとヨラップ大佐が結婚式を挙げたが、実は第二志望だった。



また、バスに乗り込んでザンクトギルゲンに向かう。ここも、モントレーと同じような街だ。モントレーはサウンドオブミュージックだったが、こちらモーツアルトだ。ザルツブルクの二大観光資産をここでも分け合っているようだ。モーツアルトのお母様の出身地で生家があるという。結局、それしかないのだが、ここは船着場でザンクトヴォルフガングへの船はここから乗ることになる。船着場の前にはお土産屋があって、出発を待つ間、かなりの売上があったはずだ。手持ち無沙汰のこともあり、ザスツブルク名物のお塩を買うことになった。

ザンクトギルゲンの街も、建物は少なかったが眼を楽しませてくれた。


モーツアルトのお母さまとお姉さまが住んでいた家だそうだ。だから、どうなんだろうと考えても、仕方がない。


ザンクトヴォルフガング行きの船着場。乗船待ちの間、お土産屋は大繁盛だった。



06:00:00 | datesui | |
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