Complete text -- "#155.長距離レースの緊張感"

03 November

#155.長距離レースの緊張感

秋たけなわ、東京開催も後半戦に入った。その第1週はアルゼンチン共和国杯だ。昔はアルゼンチンジョッキークラブカップと言って、3200mの長距離レースだった。現在は2500mに短縮されたものの、長距離レースであることには変わりなく、暮の中山のステイヤーズステークス、明けて東京のダイヤモンドステークスと、淀の天皇賞・春へつながる長距離路線の始まりのレースなのだ。このレースから次世代を代表する長距離ランナーが出るかもしれない。そんな眼でレースを楽しんでいただけたらと思っている。

そんな事情を知ってか知らぬか、データベースのアウトプットも、既成勢力より成り上がりの勢力に重点を置いたような状況だ。


 ◎ チェストウイング  68.9→タイム、勝っぷり
 ○ トウショウナイト  64.4→最近の実績、勝っぷり
 ▲ トレオウオブキング 61.7→タイム
 △ スズジャパン    56.3→決め脚
 △ アイポッパー    55.7→取り柄なし
 △ ドラゴンキャプテン 55.4→勝ちっぷり


既成勢力の、トウショウナイト、アイポッパー、に格下の、チェストウイング、トレオウオブキング、スズジャパン、ドラゴンキャプテン、が挑むレース。既成勢力にはこの他にも、ウインジェネラーレ、グラスポジション、スズノマーチという昔の名前がどうも通用しなくなったような落ちぶれ組がいたり、トウカイトリック、ルーベンスメモリー、と最近の調子が今ひとつの勢力もいる。昔取った杵柄も馬鹿にはできないが、ここは生きの良いチェストウイング、トレオウオブキング、などの成り上がり組に期待してみたい。

展開は久しぶりに逃げ馬がいる。メジロコルセアだ。まっ、ハナを切ってくれそうだ。そのあとは、ゴーウィズウィンド、アルファフォーレス、マチカネウマジルシが続くだろう。ここまでが前段。
中段に、トウカイトリック、スズノマーチ、ウインジェネラーレ、アドバンテージ、チェストウイング、ドラゴンキャプテン、ルーベンスメモリーが緩やかな大きな集団を構成する。
後方に控えるのは、トレオウオブキング、メジロトンキニーズ、トウショウナイト、スズジャパン、ブリットレーン、アイポッパー、グラスポジション、となるだろう。

2500mという長距離のレースは、緊張感のある淀みのない展開になってこそ見ていて楽しくなる。前段の4頭と中段の前の方との緊張感が、レースの盛り上がりを決めるだろう。この辺がダラダラしてしまうと、2500mの意味がなくなり、1800mのレースになってしまう。長距離に活路を見出すために、このレースに挑戦してきた馬はそれなりのレースをして欲しいものだ。果敢に自分からレースを作っていただきたい。



06:00:00 | datesui | |
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